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走り去って行ったジフニヒョンの背中を呆然と見つめる父さん。
俺もヒョンを追いかけようと思ったけど、あんなこと言われた父さんが暴れない保証もなかったからこの場にとどまった。
もし暴れて母さんに暴力でも振るったりしたら嫌だ。
「……………ジョンウ、」
JW「…………なんだよ」
「俺は、今まで間違っていたのか？」
JW「…は？」
こいつ、突然何言ってんだ。
父さんは今まで見た事ないくらいショックを受けた顔をして、俺を見つめてきた。
さっきまで鬼のような顔をして怒り狂っていたやつとは思えない。
「俺は頂点に立つことこそがお前たちの幸せだと思ってやってきたのに、違うのか？……俺はその為だけに今までパク財閥を支えてきた」
JW「……」
「頂点こそが、幸せではないのか」
JW「……………勝手に決めつけんなよ。俺もヒョンもそんなこと1度も言ったことない」
「……、」
JW「頂点に立ちたいなんて思ったことない」
「……そんな、」
目を開いて震える父さんを見て、母さんは呆れのため息をついた。
ああ、この父親はなんてバカなんだろう。
こいつにとっての幸せは財閥が頂点に立つことで、それを当然と思っていたんだ。
今までの厳しい態度も、独裁者かのような酷い行いも、全てパク財閥ではなく俺とジフニヒョンの幸せのためだったというのか。
「俺はただ2人に幸せになって欲しくて……」
JW「………何が幸せだよ。話も聞かなかったくせに」
「……、」
「……ジョンウの言う通りよ。何度も2人の話を聞いてあげてと言ったでしょ。あなたの意見が息子たちの意見とは限らないんだから」
「……、」
「2人の幸せに、財閥もお金も名誉もいらないのよ」
母さんは絶望とショックを隠しきれない顔の父さんの肩をポンと叩いて、俺に「ごめんね」と笑った。
「バカでしょう、この人」
JW「……」
「昔からずっとそうなの。誰よりも人のことを愛してるのに、バカで不器用で、愛の伝え方がわからない人なの」
JW「…………ジフニヒョンみたい」
「ふふ、確かに不器用なところだけは親子そっくりね」
JW「…………そんな愛の伝え方じゃ伝わるもんも伝わんないよ」
「……そうね」
今更そんなこと言われたって今までのことやAヌナを殴ったことは許せないけど、これ以上憎むことも出来なかった。
なんで優しい母さんがずっとこの人のそばにいたんだろうと思っていたけど、何となく、わかった気がした。
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どりぃ(プロフ) - アラムさん» ありがとうございます！ジュンギュにこんだけ一途に愛されたいですよね(╥﹏╥) (5月6日 5時) (
レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
アラム(プロフ) - 良すぎます（ ｉ _ ｉ ）ジュンギュのこういう感じ似合います（ ｉ _ ｉ ） (3月31日 8時) (レス) @page14 id: a54bdcc06c (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - 😢🥺🥰 (3月26日 12時) (レス) @page14 id: 825bc8586a (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - りーさん» ドキドキして貰えて嬉しいです💞ありがとうございます！続きだしました！ (3月25日 22時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - ジニさん» ありがとうございます！！うわああ嬉しすぎます😭😭本当にお待たせしてしまい申し訳ありません😭これからも頑張ります！！ (3月25日 22時) (レス) @page14 id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どりぃ
| 作成日時：2024年2月20日 19時
