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JH「どこか行きたいとこある？」
「行きたいとこ…」
JH「……ないならとりあえず買い物でも行こうか」
「は、はい！」
パク家の大きな敷地を出てしばらく走ればソウルの大きな町に出る。
すれ違う人や車がみんなしてこちらを見るのはきっとこの車がすごくいい車だから……だと思う。
「大きい街……」
JH「こういうとこ来るの」
「昔に1回だけ……」
JH「へぇ」
高校生の時にジュンギュに連れられて、お父さんたちには内緒でお出かけをしたきりだ。
私たちは財閥令嬢、財閥子息という立場だから軽率な行動は許されなかったけど、その時だけはプリクラ撮ったりタピオカを飲んだりして、普通の高校生みたいに楽しめたんだっけ。
JH「あ、百貨店ならなんでもありそうだし、ここ行こうか」
「はい！」
大きなビルが並ぶ中、ひときわ大きな建物の近くの地下駐車場に車を止めて、2人で歩き出す。
白のタートルネックにロングコートを羽織るジフンさんが大人っぽくて格好よくて直視できないほど素敵だ。
こんな素敵な人の隣に私なんか並んでいいのだろうか。
JH「人多いな…」
「休日ですからね…」
JH「……ヤー、ぶつかるぞ」
「へ」
グイ、と腕を引っ張られて、あっという間にジフンさんの方に引き寄せられる。
なにこれ待って、心臓うるさい、ジフンさんが近い。
JH「なぁ、そのバックセリーヌ？それ好きなの？」
「えっ？あ、これはジョンファンがくれたもので……可愛くて気に入ってます」
JH「ふーん」
掴まれた腕はすぐに離されて、彼は私のバックの話をした後すぐにスタスタと歩き始める。
ジフンさん、足長いなぁ。
身長が高いから歩幅も大きい、なんて思いながら後ろを必死についていく。
JH「あ」
「？ジフンさん？」
JH「…………、」
JH「え……？ご、ごめんなさい、もう一度……」
ジフンさんに何か言われるけど、周りの人達の声でよく聞こえない。
聞き返したらまた怒られるかなと思いつつ、恐る恐る聞き返すと「……手、」と言われて、私は首を傾げた。
「手？」
JH「……手出して」
「？は、はい……」
JH「……、」
「へっ……！？」
その手を掴まれて……というより繋がれて、彼は歩き出す。
手なんて触られたことすらないのに。
恥ずかしさと嬉しさと驚きで真っ赤になりながら彼を見上げると、彼の耳もまたリンゴみたいに真っ赤だった。
JH「(し、死にそう……っ)」
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どりぃ(プロフ) - りりちゃんさん» 可愛いだけじゃない闇ギュもいいですよね！今更ながら更新しましたので、お時間ある時に覗いて見てください！ (2月20日 19時) (
レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - minachanloveさん» 大好きと言っていただけて本当に嬉しいです😭今更ながら更新しましたので、またお時間あるときに覗いて見てください！ (2月20日 19時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - メロンパンさん» 何回も何回も読み直していただけて本当に嬉しいです！今更ながら更新しましたので、またお時間ある際に覗いて見てください！ (2月20日 19時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - ジニさん» ありがとうございます！情けないジフンもたまにはいいですよね(*^^*) (2月20日 19時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - mama_miruku_さん» そう言っていただけて本当に本当に嬉しいです🥲今更ながら更新再開しましたので、またお時間ある際に覗いて見てください！ (2月20日 19時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どりぃ
| 作成日時：2022年2月2日 10時
