17. ページ17
.
JK「本当に会いたかった。1ヶ月も日本で仕事なんて本当に疲れた」
「お疲れ様。ドヨンは？」
JK「あいつは先に家に向かってる」
私の首に顔を埋める彼は今回の日本出張がよほど疲れたのかいつになく弱った姿だった。
「ジュンギュ、出張帰りで疲れてるところ申し訳ないんだけど私今仕事中なの。ジフンさんたちが会議室にいて私だけこうやってサボるわけには……」
JK「ベットで居眠りしてたのに仕事中？」
「……いや、それは色々あって……」
全てを話すと面倒くさそうだと思って伏せたのに、彼にはなんでもお見通しなのか「これは？」と腕を指さされる。
相変わらずなんでも見抜いてしまうその視線に言葉が詰まる。
「…これは違うの。ちょっとした事故っていうか」
JK「事故でこんなアザできないよ。殴られたあとにしかみえない」
「本当になんともない」
JK「嘘つき」
殴られた腕を掴まれて痛みで思わず声が出る。
力が抜けたところをそのままベットに押し倒された。
私を見下ろすその顔は真顔だけどすごく怒っているのが伝わってくる。
JK「誰にやられたの？ジフン？」
「…お義父さま」
JK「なんで？」
「ジフンさんが殴られそうなのを私が庇ったから、」
ジュンギュの見抜くような目、有無を言わせない表情。
相変わらずこれに弱い私は隠し通すことも出来ず全て話してしまう。
JK「……まさか俺がいない1ヶ月の間にお見合いどころか婚約までしてしまうなんてね。顔も名前も知らなかったヤツと」
「……うん、」
JK「それでこのザマ？なにしてんの」
「ごめん、」
JK「お前は本当にそれで良いの？ジョンファンから話聞くけど、あいつクズなんでしょ？」
「違う、私が仕事できないからジフンさんを怒らせてしまうのが悪いの…」
JK「…またそうやって自分を責める」
ちゅ、ちゅ、と首や顎にキスをするジュンギュ。
ギシ、とベットに乗り込む音がして、それと同時に冷たい手が私のお腹を這う。
長い指でツーと下着のワイヤーをなぞられた時、12時を知らせる携帯のアラームがなった。
「っ、会議が終わる時間…！」
JK「あ」
「ご、ごめんジュンギュ、また今度ゆっくりお話しよう」
ジュンギュを退かし、仕事のバックと携帯を持って部屋を飛び出した。
いけない、もうすぐ会議が終わるのにこんな所でいつまでも休んでいたらまた迷惑をかけてしまう。
怪我したからなんだ。しっかり気を引き締めていかないと。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 696人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
どりぃ(プロフ) - りりちゃんさん» 可愛いだけじゃない闇ギュもいいですよね！今更ながら更新しましたので、お時間ある時に覗いて見てください！ (2月20日 19時) (
レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - minachanloveさん» 大好きと言っていただけて本当に嬉しいです😭今更ながら更新しましたので、またお時間あるときに覗いて見てください！ (2月20日 19時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - メロンパンさん» 何回も何回も読み直していただけて本当に嬉しいです！今更ながら更新しましたので、またお時間ある際に覗いて見てください！ (2月20日 19時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - ジニさん» ありがとうございます！情けないジフンもたまにはいいですよね(*^^*) (2月20日 19時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - mama_miruku_さん» そう言っていただけて本当に本当に嬉しいです🥲今更ながら更新再開しましたので、またお時間ある際に覗いて見てください！ (2月20日 19時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：どりぃ
| 作成日時：2022年2月2日 10時
