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「ご、ごめんなさい、私大丈夫ですこのくらい……」
ズキズキ痛む腕は青く腫れていてどう見ても大丈夫じゃない。
だけどこれ以上誰にも迷惑をかけたくなくて、腕を庇い、この場を離れようとする。
でもそれを止めたのはジフンさんだった。
JH「父さん謝ってください。不本意とはいえ女を殴った」
「はぁ…腕が腫れたくらいなんだ。跡取りを産むのに問題があるのか？それにそもそもこれは余計なことを喋っていたお前に問題があるだろう、謝るならお前が謝れ」
JH「………このゴミが、」
めちゃくちゃなことをいうお義父さまになんだか私は泣きそうになる。
ジフンさんは私の腫れてない方の腕を掴んで、この場から逃げるように早足で私を引っ張っていった。
「……、」
お義母さまのお義父さまに対する怒鳴り声が廊下に響く。
お風呂場で冷たい水を腕にかけられ、加えて近くを通ったメイドさんに氷を頼んでくれた。
「……ぁ、あの、わたし自分で……」
JH「黙れ」
「……っ、」
ピシャリと怒られて黙る他ない。
サアアというシャワーの音だけが聞こえる。
ジフンさんに掴まれている腕が心做しか熱くて、ソワソワと心が落ち着かない。
JH「……なんで庇ったんだよ」
「……ご、ごめんなさい……思わず手が出て……」
JH「……あれくらい子供の時から何回も受けてる。庇われる方が迷惑なんだよ」
そう言うジフンさんの顔は長い前髪でよく見えない。
ジフンさんにとって迷惑なことをしてしまったかもしれない。私は役立たずだったかもしれない。
でも、彼の顔に傷を作らなかったことになによりも安心できた。だって怪我は痛いもの。
「…子供の頃からこんな目に遭われてたんですか…？」
JH「は？」
「ヒッ…い、いや、その……」
突然何を言ってるんだ私は、と思いながらも訂正ができない。
怒られるのがわかっているのに。きっとまた怖い顔で睨まれて罵倒されるのに。
ほんの少しだけ、答えてくれるのではないかと期待している自分がいる。
JH「……お前なんかに言う義理ねぇよ」
腕を離してこちらを少しも見ずに立ち上がる。
彼はそのまま「お嬢様っ！！」とやって来た青い顔のメイドさんと入れ違いで出ていってしまった。
「……、」
…あれだけ嫌いな私に触れてくれただけでも、大きな進歩だと思ったんだけどな。
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どりぃ(プロフ) - りりちゃんさん» 可愛いだけじゃない闇ギュもいいですよね！今更ながら更新しましたので、お時間ある時に覗いて見てください！ (2月20日 19時) (
レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - minachanloveさん» 大好きと言っていただけて本当に嬉しいです😭今更ながら更新しましたので、またお時間あるときに覗いて見てください！ (2月20日 19時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - メロンパンさん» 何回も何回も読み直していただけて本当に嬉しいです！今更ながら更新しましたので、またお時間ある際に覗いて見てください！ (2月20日 19時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - ジニさん» ありがとうございます！情けないジフンもたまにはいいですよね(*^^*) (2月20日 19時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - mama_miruku_さん» そう言っていただけて本当に本当に嬉しいです🥲今更ながら更新再開しましたので、またお時間ある際に覗いて見てください！ (2月20日 19時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どりぃ
| 作成日時：2022年2月2日 10時
