お願い、私に関わらないで

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JW「男は優しくてなんぼだよね」

HR「うるせぇよ偽善者」

JW「Aちゃん、ハルトいつもこんなんだけど本当はケモノの毛皮を被ったうさぎちゃんだから気にしないであげて…」

HR「適当なこと言うなバカ」




ジョンウの頭を遠慮なしに叩くハルト。

そういえばさっきからハルトはジョンウのこと紳士もどきだとか偽善者だとか言ってるけど、ジョンウの本当の正体を知ってるのだろうか。

ジョンウこそ王子様の毛皮を被った変態だと思う。




HR「つかお前さっきからこっち見すぎなんだよ、鬱陶しい」

JW「いいじゃーん、俺も会話混ぜてよ」

HR「うるさい邪魔前向け」

JW「酷いなぁ」




仲がいいのが悪いのか分からない2人。

ハルトが嫌がってもなお、「お腹すいたね」だなんて能天気だからジョンウも何考えてるかよく分からない。




YS「ルトヤ、1年生の子が呼んでるけど」

HR「あ？」

YS「ほら、あれ」

HR「……あー」




同じクラスの名前がわからないイケメンがハルトに話しかける。

彼が指さした先には長い髪をクルンと巻いてモジモジと恥ずかしそうに立つ超絶美女。華奢で爪の先までキラキラしてる。




「なんちゅー美女……」

JW「1年生で一番かわいいって言われてる子じゃん」

「1年生どころかこの学校で一番かわいいよ……」

JW「そう？俺的にはAちゃんの方が可愛いと思うけど」

「比べ物にならないからやめて」




どう考えてもあの子の方が可愛いのにそんな事言われてもお世辞にしか聞こえない。

ハルトは「今行くわ」と席を立つ。

告白だろうか。そのまま幸せになってくれ。




JW「あの子もマゾなのかなぁ」

「顔は可愛いのに男選ぶセンスはないのね」

JW「Aちゃんだったら俺とハルトどっち選ぶ？」

「ジョンファン」

JW「選択肢にないんだけど？」




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