お願い、私に関わらないで

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HR「ふーん、そこはそう解くんだ」

「……、」

HR「じゃあこっちは？俺数学苦手だから教えて」




次の数学の時間も、何故か私の机で頬杖をついて、私の教科書をのぞきこんでくるハルト。

イケメンだし髪サラサラだし手大きいし正直トキめく要素しかないけど、中身は大魔王様だ悪魔だと言い聞かせ無心になる。

勉強する気なんてないくせに、私で遊ぶんだから。




JW「ここはこうするといいよ」

HR「……お前に聞いてないんだけどジョンウ」

JW「勉強教えてもらうのは誰からでもいいだろ？」

HR「……この勉強バカが」

JW「まあ成績1位だからねぇ」




ドヤァ！と効果音がつきそうなくらい嬉しそうな顔。

ジョンウって成績1位なんだ。絶対バカだと思ってた。




HR「お前いいから。俺こいつに教えてもらう」

「いや、ジョンウが教えたがってるんだからわざわざ私じゃなくてもジョンウに教えてもらえば……」

HR「は？なに？」

「すみませんなんでもないです」

JW「怖いよハルト、女の子には優しくしなきゃ」

HR「黙れ紳士もどき」

JW「もどきって酷いな」




ハルトの暴言も笑って受け流すあたり、やっぱりジョンウはほんとに王子様なんだろうか。

2人は仲良いのか悪いのか分からない。

でもジョンファンほど空気が悪い訳でもなさそうだ。




HR「おい、早く続き」

「え…やっぱりわたしが教えるんですか…」

HR「なに？嫌なの？」

「嫌ってわけじゃないけど…」




ジョンウの方が頭いいしジョンウに教えてもらえばいいじゃない……。

なぜ私にそんなに構うのか分からない。

TREASUREともてはやされる程のこんなイケメン、遊ぼうと思えばいくらでも遊べるのに！




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