03. ページ3
.
HR「お前さっきからうるさい。黙れないわけ？」
「す、すみません…」
SJ「ルトヤそんなふうに言ったら可哀想だよ。Aちゃん気にしないでね、こいついつもこんなんだから」
「ジョンファンくん…！」
HR「……お前、ジュンギュの時もそうやって庇ってたよな。今度はこの転校生が気に入ったんだ？」
イケメンの名前はハルトというらしい。
そのハルトとやらが挑発気味にジョンファンに向けて喋り出すと、急に教室中が険悪な空気に包まれる。
みんなが険しい顔をする中私だけがついていけない。
なんなのこの空気？
DY「ジョンファナっ！」
SJ「ドヨンア？」
DY「隣のクラスの子が呼んでるよ」
そんなクソ重い空気をぶち破ったのはキム家の弟ドヨンくんだった。はい、君絶対空気読めないタイプ。
「今行くよ」と言うジョンファンは少しほっとした表情だった。
HR「なんつー間抜け面だよ」
「…すみません」
出ていくジョンファンの背中をボーっと見つめているとハルトさんに鼻で笑われる。
それすらもイケメンだから、たとえ、たとえそれが私の顔に対する笑いだったとしても、海より広い心で許してあげるつもりだ。
JK「Aちゃん昼休み職員室行くんでしょ？僕が校内案内がてらに連れて行ってあげようか？」
「え、いいの？」
JK「いいよ」
ジュンギュがニコニコと曇りない笑顔で話しかけてきて、バカだけどいい人なんだなと思った。
まあ欲を言えばジョンファンがよかったとか思ったけど、何も考えていないジュンギュに気づかれることは無かった。
一限目の予鈴がなってジョンファンが帰ってきた。
SJ「Aちゃん教科書ないよね？僕の見せてあげる」
「え、い、いいの！？」
SJ「全然いいよ。なんでそんな食い気味？」
「面白いね」と笑いながらジョンファンは私の机と自分の机をピッタリとくっつけた。距離が近い。
見せてくれた数学の教科書は所々落書きがあって、しまったという顔で恥ずかしそうに隠す。え、ジョンファンってほんとに天使？神様ありがとう！私今幸せ！！
SJ「僕数学苦手でさ……完全文系なの」
「私数学得意だよ。文系の方が苦手かも」
SJ「ほんと？じゃあテスト前は教え合いっこしよっか」
ニコッと微笑まれて心臓が痛い。
お父さん、わたしこの学校に転校してきてよかった。ソウルバンザイ。ジョンファンバンザイ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 837人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うちゅちゅちゅじぇひょくん - コメント失礼します！今まで見たtreasureの妄想の中で一位になるくらい面白いです笑キャラも最高だし、ところどころのツッコミ？とか主人公の性格も面白いし似てるというかとにかく最高です！応援してます！ (6月18日 16時) (
レス) @page45 id: 30883e7dee (このIDを非表示/違反報告)
にょっぱ(プロフ) - 大車輪に毎回吹き出しちゃいます。素敵な作品を掲載して頂いてありがとうございます！これからも応援しています♡ (6月11日 23時) (レス) @page26 id: 3902eee54d (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - じぇさん» 書き手再開しました。お待たせしました。また自分のペースでちまちま更新していきますm(_ _)m (2023年5月2日 16時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - ?.さん» ありがとうございます。また自分のペースでちまちま更新していきますm(_ _)m (2023年5月2日 16時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - 千春さん» 大変お待たせしました。またちまちま更新していきますm(_ _)m (2023年5月2日 16時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：どりぃ
| 作成日時：2021年11月14日 10時
