お願い、私に関わらないで

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ハルトが教室から去った後、ジョンファンが出血した所に絆創膏を貼ってくれた。

絆創膏を持ってるという女子力に泣きそうになった。




SJ「ごめんねAちゃん、綺麗な肌にこんな…」

「そんな……！ジョンファンはなにも悪くないよ、全部ハルトのせい……」




そう、全部ハルトのせい。

こんなにいい子のジョンファンに謝らせるなんて許せない。

ジンジンと痛む傷口が憎かった。




SJ「ハルト、気に入ったものはなにがなんでも手に入れたいタイプだからさ」

「き、気に入ったもの……」

SJ「はは、ヤバいやつに気に入られちゃったね」




何をどう見て私を気に入ったのか知らないけど、出会って2日で人を犬扱いして体を噛んでくるやつなんて絶対マトモじゃない。

一体どういう育てられ方したんだよあいつ。




SJ「昔からああなんだ。欲しいものは絶対手に入れる。それがたとえ、俺が欲しいものだとしても」

「……ハルトと昔から一緒なんだね。可哀想に…」




社長の息子と、その秘書の息子。

きっと複雑なんだろうなぁと思いつつ本気でジョンファンを憐れむと、手首を掴まれグッと引かれた。

え、何かまずいこと言った？

そう考える前に抱きしめられるように包まれ、混乱とともに体が熱くなる。




「ジョ、ジョンファン？」

SJ「ごめんね、怖かったよね」

「へ…？い、いや、そんな！私なら全然大丈夫だよ！」

SJ「……次は絶対俺が守るから」




また強く抱きしめられてどんどんと体が熱くなっていく。

意外と筋肉質な体とかっこいい声で俺が守るよだなんて言われたらドキドキしないわけがなくて。

腰が抜けそうな私を支えてくれるがっしりした腕にキュンキュンした。




SJ「今まで俺が欲しかったものをいくつもハルトに取られてきた。でも、Aちゃんだけは渡さない」

「へっ、」

SJ「絶対に振り向かせてみせる」




真剣な目をしたジョンファンは、優しく私の鎖骨にキスをした。




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