お願い、私に関わらないで

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「は、はじめまして…」

JK「僕はキムジュンギュ。僕もついこの前転校してきたばかりなんだ！あ、あそこにいるのは双子の弟だよ」




聞いてもいない自己紹介をしてくれたジュンギュの目線の先を辿ると双子の弟らしき人物がいた。

そんなにかっこいい顔で「似てるでしょ？」と自信ありげに言われて返事に困る。

言ってもいいかな？毛ほども似てない。




JK「どう？一卵性なんだけど似てると思わない！？」

「………まあ、笑った顔は似てる…かな？」

JK「でしょー！？ドヨンっていうから仲良くしてあげて」

「う、うん」

JK「あ！もちろん僕とも仲良くしようね！」




考えてしぼりだした結果が笑顔が似ているということだけだったけど、それでもキャッキャッと喜んでくれたから良しとしよう。多分こいつバカだ。

ふと、教室をぐるりと見渡して思う。

このクラスの顔面偏差値どうなってんの？芸能界クラスなの？




JK「うちの学校はTREASUREっていう名物？があってそれがまた面白いんだよ」

「名物？なにそれ、学食の名前？」

JK「学食の名前にTREASUREはセンスなさすぎるよ。五大御曹司イケメンカリスマ集団のこと」

「ごだ……？ジュンギュもそのうちの一人？」

JK「僕は違うよ〜！」




こんなドイケメンジュンギュがそのイケメンカリスマ集団とやらに入らないなら一体誰が入るんだと思って横を見れば、気まずそうなジョンファンと目が合う。

まさかと思って「ジョンファンくんまさか…」と言うと困った顔で目をそらされた。




「まさか！ジョンファンくんがそのイケメンカリスマしゅうだっ、」

HR「うるさい、」




続きを言う前に後ろから手で口を塞がれた。

私の唇にしっかり当たっている大きい手を見て、何事だと振り返れば、この教室に来た時からずっと寝ていた後ろの席の男の子だった。




HR「お前誰？眠れねぇんだけど」

「………って、転校生のイムAです……」

HR「は？また転校生？」

「かっ……」

HR「……か？」

「ナンデモナイデス」




ずっと寝ていて気づかなかったけど、後ろの席の男の子はとんでもないイケメンだった。

ひと言でいえば私のドストライクゾーンをぶち抜いた顔で、眠そうな目も整った鼻も少しボテっとした唇も理想そのもの。

カッコイイと言いかけた私を怪訝な目で見るその顔すらイケメンだった。




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