125. ページ27
.
Growlチームは惜しくも2位になった。
つまり最低でもあの中から2人は脱落するということ。
考えるだけで悲しくて辛いけど、私達も彼らに勝たなくてはならない。
「(負けたら終わり……)」
悲しけど、絶対に負けたくない。
MH『A力みすぎ』
『だって緊張する……負けたら6人でデビュー組に入れない』
MH『それはそうだけど、今回は楽しむことをメインにつられた曲でしょ?表情管理はしっかりしなくちゃ』
『………前回あんなに泣いてたのは誰よ!』
MH『おい。恥ずかしいから言うな』
JW「ヌナ!」
今まで以上にガチゴチに固まる私をマシホオッパがリラックスさせようとする。
手の平に人の字をかいて飲み込んでると、パフォーマンスが終わったジョンファンが私たちの間に割って入ってきた。
JW「ヌナ頑張ってね!」
「ありがとう」
MH「ジョンファナー、ヒョンへの頑張れはないのか」
JW「あ、ヒョンも頑張って」
MH「おい」
「今のもう一回やって。ネットに晒す」と脅すマシホオッパと「やだな冗談ですよ」と笑うジョンファン。
彼が本番前まで緊張で震えていたのが嘘みたいだった。
やりきったから後悔はない、まるでそう伝えてるかのようだった。
JW「ヌナ頑張れ、1番応援してる!」
MH「ヒョンは?」
JW「ヒョンは2番目。1番はヌナ」
MH「どんだけAのこと好きなの」
JW「大好き」
「あはは、ありがとう」
ぎゅっと手を握られ、「俺のパワー送っておくね」と極めつけに頭を撫でられた。
さっき私がしたことそのままやり返された。
ジョンファン、私より年下のくせに慣れてる。
BG「Aマシホ〜リハ行くよ〜」
MH「はーい!」
「じゃあジョンファンまたね。ありがとう」
JW「うん。緊張しすぎないでね」
MH「ちゃんとヒョンのことも見てろよ」
JW「かまちょか」
ビョンゴンオッパに呼ばれて、ジョンファンに手を振りその場を離れる。
控え室をぬけてステージに登ると眩しいライトとファンの声援が私たちをぶわっとおそった。
もう何度もこのステージに登ったけどファンの方いるだけでこんなにも景色が違うのか。
「(アイドルになれた気分……)」
目をつぶって呼吸を整え、また開くと私の右に立つジュンギュオッパと目が合った。
呼吸を整えた意味がないくらい早くなる鼓動が嫌だ。
静かに目を逸らし、踊ること歌うことだけに全集中を注いだ。
.
1135人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
どりぃ(プロフ) - hbownさん» ありがとうございます!!4でもよろしくお願いします(^^) (2021年8月27日 7時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - るとぎゅしか勝たんさん» ドヨンくんの良さに気づいていただけて嬉しいです!!!私も描く度に好きが溢れます!ルトギュのこれからの展開を楽しみにしていて下さい>< (2021年8月27日 7時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
hbown(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2021年8月25日 22時) (レス) id: b8823fc17b (このIDを非表示/違反報告)
るとぎゅしか勝たん - 単刀直入に言いますと 、ドヨンくんにめッちゃ惹かれちゃいます 、段々優しくなッて好きが溢れちゃいますね 、( 笑、)ルトギュのバチバチ感?も最高だし 、何よりるとくンかッこよすぎて … 。更新頑張ッてとしか言えないですが 、頑張ッて下さい 、! (2021年8月8日 13時) (レス) id: 29224f56f6 (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - haruさん» ありがとうございます!本当ですか!嬉しいです><もうすぐ山場なので頑張ります! (2021年8月8日 11時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:どりぃ | 作成日時:2021年2月9日 23時