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JK「だ、大丈夫なの……?」
「大丈夫です。……多分、」
JK「無理しないで…」
心配そうな顔のジュンギュオッパから目をそらす。
ヨンサン先生の許可は完全には得られなかった。
代わりに今からリハーサルを2回やるから2回とも成功して、先生の目から見て安全だと判断したらOKらしい。
MH『ごめん、ほんとにごめん……俺のせいで……』
『オッパのせいじゃないよ』
MH『……、』
『私もジュンギュオッパもオッパのせいだなんて思ってない。だから一緒にステージを楽しもうよ』
MH『A…、』
JK『え、えがお!ましほなかないで!かっこいい!』
知っている限りの日本語でマシホオッパを励ますジュンギュオッパに少し場が和んだ。
「ほらね?」と笑いかけるとオッパはまた泣いた。
マシホオッパが泣くなんて何年ぶりだろう。
私とジュンギュオッパは彼を強く抱きしめ、またステージに登った。
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「F.U.N Fun!!」
もうすぐくる。大丈夫、私もオッパを真似て何度か練習してみたもの。それにマシホオッパの上手なお手本をずっと見てきた。
ジュンギュオッパと目を合わせ、彼の手の上に足を置き、腕を振って勢いよく飛んだ。
MH「!!」
できた!!少し形は悪いかもしれないけど。
私の成功に私たち3人だけでなく、周りで見守っていたスタッフさん、ソファに座っていた練習生達までもが歓声をあげた。
代表の顔は暗くてあまり見えなかった。
ジュンギュオッパが安心したようにそのまま歌い、私もマシホオッパと目を合わせて喜んだ。
曲が終わりヨンサン先生のところに行くと「まだOKは出していない」と言われてしまったけど、成功したことに変わりはなかった。
MH『ほんとにありがとう……っ、』
『もう泣かないでオッパ〜』
JK「A大丈夫?なにかやりにくい所とか……」
「ううん、今と同じのままで大丈夫だよ」
勝機が見えてきた。
私たちはもう一度ステージに上がる。
疲れなんて全く感じていなかった。多分アドレナリンが出まくりなんだろう。楽しいとさえ感じる気分だ。
その後、2回目のリハーサルも成功して無事先生からOKの指示が出た。
嬉しくて思わず先生に抱きつきそうになった。
周りのメイクヌナに「バカじゃないの」と頭を叩かれてなんとか大丈夫だっただけど。
JK「A、怪我だけはしないようにね」
「うんありがとう」
MH「…行こう!」
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どりぃ(プロフ) - もちもちさん» ありがとうございます(;_;)なるべく早く更新できるように頑張りますので……!! (2020年11月15日 23時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - 麻白さん» ありがとうございます!本当にスローペースで申し訳ない限りです(;_;) (2020年11月15日 23時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち - 更新待ってました( ; ; )( ; ; )面白すぎてめちゃめちゃ読み返してます、、、、、、これからも楽しみに待ってます( ; ; )! (2020年11月15日 1時) (レス) id: dd067472ac (このIDを非表示/違反報告)
麻白(プロフ) - 初めまして、ハルトくん可愛すぎてダイスキです...(^ ^)作者様のペースで続き楽しみにしています! (2020年10月21日 20時) (レス) id: bee702271d (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - よにこさん» わぁぁほんとに嬉しいですありがとうございます(;_;) 全然更新できなくて毎日ほんとに罪悪感が募りますがこれからも頑張るのでぜひ暖かく見守ってください(;_;) (2020年10月9日 23時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:どりぃ | 作成日時:2020年4月28日 13時