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HS「Aごちそうさま。美味しかったよ」
「お粗末さまでした。今度はもっとちゃんとしたの作りますね」
HS「えー今日のも充分ちゃんとしてたよ」
「いつもは配布の食事だし」と言われ、Aがこんな調子なら幼いBCはどうなんだろうと少し恐ろしくなった。
「(今度BCにも作ってあげよう…)」
そう思いながら食器を洗おうとシンクに立つと、ポケットに入っていた携帯が震えた。
洗剤を付けたばかりの手を洗い画面を見るとハルトからの電話で。
そういえばAにいること言ってないと思い出した。
「もしもし」
HR『ちょっと。お前どこにいるわけ?もう11時だけど。マシホヒョンもいないし、まさかまだトレセン?』
『いや、あのね、実は今日Aの部屋に泊まることになって』
かくかくしかじかで…と話すとブチ切れられた。
今そっち行くと言い残して電話を切られ、私は慌てて玄関に向かうと、ほぼ同時にハルトが入ってきた。
HR『そんな話聞いてないんだけど』
『い、言ったじゃん。……さっき、』
HR『着替えどうするんだよ。寝る部屋は?ジュンギュオッパと一緒♡とか言ったら殴るけど』
『着替えくらいどうにかなるし、別に私はリビングで寝るから…』
HR『ダメ。帰るよ』
キレるハルトに手を引かれ、待ってよ!と言う前にもう片方の手を引かれた。
振り返るとジュンギュオッパがいて。
なに?ヒョン、というハルトの低い声が狭い玄関にやけに大きく響く。
JK「今日AはAに泊まるんだよ」
HR「なんでですか、AはJチームなのに」
JK「なんでってなんで?別に互いの部屋に泊まるくらい普通だよね?ハルトだってこっち来ることあるでしょ」
HR「…Aは女です。そんなことさせられない」
JK「別に何もしないよ」
鼻で笑うジュンギュオッパに腕を引かれ、私の体がふらついた。
いつも優しくてちょっとバカなオッパが、練習やステージ以外でこんな真剣な姿しているのは初めて見た。
ふらつく私の体を抱きとめ、行こ?と促す。
だけどハルトが私の腕を掴んで離さなかった。
HR「ダメだって」
「ハルト、」
JK「明日も練習だから早く寝ないと。手離して?」
HR「ヒョンが離してください。Aに触らないで」
ハルトはヒョロヒョロしてる割には力が強くて、いつの間にこんなに大きくなったんだろうと少しびっくりした。
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どりぃ(プロフ) - もちもちさん» ありがとうございます(;_;)なるべく早く更新できるように頑張りますので……!! (2020年11月15日 23時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - 麻白さん» ありがとうございます!本当にスローペースで申し訳ない限りです(;_;) (2020年11月15日 23時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち - 更新待ってました( ; ; )( ; ; )面白すぎてめちゃめちゃ読み返してます、、、、、、これからも楽しみに待ってます( ; ; )! (2020年11月15日 1時) (レス) id: dd067472ac (このIDを非表示/違反報告)
麻白(プロフ) - 初めまして、ハルトくん可愛すぎてダイスキです...(^ ^)作者様のペースで続き楽しみにしています! (2020年10月21日 20時) (レス) id: bee702271d (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - よにこさん» わぁぁほんとに嬉しいですありがとうございます(;_;) 全然更新できなくて毎日ほんとに罪悪感が募りますがこれからも頑張るのでぜひ暖かく見守ってください(;_;) (2020年10月9日 23時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:どりぃ | 作成日時:2020年4月28日 13時