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JK「ねぇ今日Aの部屋泊まってよ」
「えー」
JK「おねがい!」
ジュンギュオッパにそう言われてマシホオッパを見ると「いいんじゃない?」という。
オッパがいいっていうなら別にいいけどさ。
「じゃあお邪魔します」
MH「俺も行く」
JK「うん、おいで!」
こうして今日はAの部屋に泊まることになった。
練習が終わって軽くシャワーを浴び、宿舎に帰る。
「いつもご飯どうしてるんですか?」と聞いたら、やっぱり事務所から配布されたご飯を食べているらしくて。
それは栄養とかも考えられているけど、やっぱり手作りの方がいい。
「じゃあ今日は私が作りますよ」
JK「えっいいの?」
「はい。いつも作ってるし」
MH「Aのご飯まじ美味いですよ」
JK「えー食べるー!」
褒められていい気分になりながらキッチンに行くと、目に入ったのははゴミの山だった。
思わず後ずさりをした。
Jの部屋は私とかマシホオッパが綺麗好きだからいつも綺麗に保たれてるんだけど。
食べかけのお菓子とかラーメンのゴミとか空き缶とか、ただただひたすらに汚かった。
「オッパ、普段料理する人は…」
JK「?いないよ」
「……、」
まあ、でしょうね。
荒れ果てたキッチンにため息をついて料理を始める。
シンクのものを机に移動して、冷蔵庫にあった材料で料理を始めた。
JK「何作ってるのー?」
「内緒でーす」
JK「じゃあなんか手伝うー?」
「いや、オッパどうせ料理できないんだからテレビでも見ててください」
JK「辛辣」
私の横に立って手元をじっと見るオッパ。
近い距離感がくすぐったくて「オッパ近い」と身をよじると「あ、ごめんごめん」と笑って離れた。
そのまま出て行ったオッパを見ながらため息をつく。
ジュンギュオッパはパーソナルスペースがとても狭い。
いつでもどこでも近づいてきて、正直とっても心臓が驚くからやめて欲しいのだ。
『心拍数えぐ…』
誰にも分からないように日本語で呟いた言葉は、静かにキッチンに消えていった。
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どりぃ(プロフ) - もちもちさん» ありがとうございます(;_;)なるべく早く更新できるように頑張りますので……!! (2020年11月15日 23時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - 麻白さん» ありがとうございます!本当にスローペースで申し訳ない限りです(;_;) (2020年11月15日 23時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち - 更新待ってました( ; ; )( ; ; )面白すぎてめちゃめちゃ読み返してます、、、、、、これからも楽しみに待ってます( ; ; )! (2020年11月15日 1時) (レス) id: dd067472ac (このIDを非表示/違反報告)
麻白(プロフ) - 初めまして、ハルトくん可愛すぎてダイスキです...(^ ^)作者様のペースで続き楽しみにしています! (2020年10月21日 20時) (レス) id: bee702271d (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - よにこさん» わぁぁほんとに嬉しいですありがとうございます(;_;) 全然更新できなくて毎日ほんとに罪悪感が募りますがこれからも頑張るのでぜひ暖かく見守ってください(;_;) (2020年10月9日 23時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:どりぃ | 作成日時:2020年4月28日 13時