【どろろ】私は貴方の目になる。 (ページ7)

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6話ページ7

sideA

空腹で目が覚めた。

そしたら百は居なかった。

今のうちに食料集めよう。

どろろ｢あねき！あにき熱あるみたいで！で！なんか知らない姉ちゃんにおいでって！｣

知恵熱かね。

A『どろろは百に付き添ってやって。』

どろろ｢あねきは！？｣

A『私は私の出来ることをするんだよ。どろろ、百の事、少し頼んだよ。』

どろろは俯いたかと思えば、

どろろ｢わかった。｣

良い顔して戻って行った。

sideどろろ

あにきは熱がある。

百鬼丸｢…ぁ……｣

ミオ｢どうしたの？｣

助けてくれた人をあにきは歌声が気に入ったのか懐いてるように見える。

あねき全然来ないし…

ミオ｢お姉さん、道分かるかな？迎えに行った方が…｣

あにきはキョロキョロし出した。

そして、

百鬼丸｢ーーーー!!｣

琵琶丸｢姉君(あねぎみ)が居なくて慌てて居るんだろう。あんだけ濃い炎だ。どんなに遠くとも分かるような炎を辺りを見回しても居ないから焦っているんだ。｣

声にならない声をあげる。

どろろ｢あにき！１回寝よう！な！？｣

百鬼丸｢ーー!!｣

琵琶丸｢姉君を呼んでいるじゃないのかね。｣

あねきの名前も知らなかったんだよな…

百鬼丸｢ーー!!｣

A『ごめんくださーい。』

あねきの声だ！

どろろ｢あねき！｣

A『あ、どろろ。良かった。この目で道聞こうとすると避けられちゃってねぇ。遅くなってごめんよ。』

ドタドタと廊下を走る音が聞こえた。

どろろ｢ぐえっ！｣

あねきとあにきに挟まれた。

A『百、熱があるんだろう？寝なきゃ駄目だよ。』

どろろ｢潰れる！｣

あにきがあねきの腕を掴んで寝ている。

A『見ず知らずの弟を助けてくれただけでなく看病まで…』

ミオ｢気にしないで。でも良かった。目覚めては何処かに行こうとするものだから…お姉さんを探そうとしてたのね。｣

あにきはあねきの子守唄で嘘のように寝ている。

寝ているのか分からねぇけど…

A『可愛い子どもたちだ。』

ミオ｢そうでしょ？うちの可愛い弟と妹達よ。｣

A『厄介になる分、取ってきた。』

だから先に行っててくれって…

ミオ｢こんなに食べ物を…｣

A『ちゃーんと稼いで、ちゃんともらってきたよ。盗みはしない主義だからね。』

ミオ｢ありがとう。｣

あねきって凄い…

A『百、ちょっとだけ席外すからね。』

百鬼丸｢ーー｣

A『大丈夫だよ』

あねきもおいらと違うものが見えるのか？