最低最悪な…… ページ25
神様……
僕はどーしようもない、嘘つきです。
でも、こんな僕をどうか許してください。
XM「ごめんね、Aさんは……ミノさんが好きなのに。」
「へ？」
XM「俺見ちゃったんだ。
Aさんとミノさんが廊下で話してるとこ……」
「廊下で……？」
んー、と考え込むAさん。
「あ、はい！話してました。
シウミンさん見てたんですか？
私、結構取り乱してたでしょう？恥ずかしい……」
XM「うん……すっごい泣いてた……」
「ふふ、だから私、ミノさんに怒られちゃいました。
“泣きながら笑わないで！”って。」
うん、泣きながら笑わない……
XM「え？」
「私、あの番組の大ファンで！
ミノさんにたまたま廊下で会って、番組の感想言ってたらなんか感情が高ぶりすぎて、笑いも涙もとまらなくなって……ふふふ。」
なんだそれ？
XM「えっと……
それじゃ、大好きなミノさんがあの変なオバサンに触られまくってたのを見て、それが嫌であんなに泣いてたわけじゃない……ってこと？」
「変なオバサンじゃありません！
キム・ドロル先生です！」
……ぽかーん。
XM「本当に、ミノさんのことは何とも思ってないの？」
「はい、まぁ……？
やさしいお兄さんみたいな人です！」
……なんだよ、そうなの？
XM「じゃあ……」
“しいて言うなら……
……シウミンさん……ですかね。“
俺は？
俺のことはどう思ってるの？
EXOの中で一番タイプって言ってたよね？
「どうしたんですか？」
……いや、もしかして事務所から「シウミンって言え」って言われてたかもしれないな。
もしそうだとしたら、ほんとに俺……
へこむ。
XM「……いや、それよりもさ、まだベッキョナこっち見てる……」
俺はそう言って、体をもう一度Aさんのほうへ近づけた。
XM「ねえAさん、俺のこと、助けてくれる……んだよね？」
「はい、もちろんです！」
XM「じゃあ……試していい？
あいつに恋人だと思わせる、一番の方法……」
「へ……？んんっ⁉」
俺はメンバーにゲイだなんて思われてなんかないし、
Aさんが俺を助ける義理もない。
そして、窓の外にはベッキョナどころか何の人影もない。
……神様、もう俺を許さなくていいよ。
俺はAさんに、
嘘ばっかりの最低最悪なキスをした。
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どろ(プロフ) - ともさん» こちらこそありがとうございます(^^) (2021年4月24日 0時) (
レス) id: bf08aa8866 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - セフナ…笑。ぶっ飛んでてとても面白いです！ありがとうございます！ (2021年4月15日 15時) (レス) id: 69d2a3416e (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - めっちゃ好きです！更新楽しみにしてます！ (2014年12月24日 14時) (レス) id: 8b369abc82 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ - 大好きな作品のひとつです。 更新楽しみに待ってます♪ (2014年9月22日 14時) (レス) id: bf065e3246 (このIDを非表示/違反報告)
exolove(プロフ) - 面白いです。更新頑張ってください。ヾ(＠⌒ー⌒＠)ノ (2014年7月29日 18時) (レス) id: 3e8c6e3078 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どろ | 作成日時：2014年3月9日 1時
