もしかして？ ページ15
TA「へ？なんでヌナがごめんなさいなの？」
「その……商売道具のお顔を……ぶん殴ってしまって……」
……ああ、それね。
そんなの、ムネ触られたんだから、せーとーぼうえいなのに。
TA「いいよ……ボクが悪かったんだし。」
「いっ、いえ……今をときめくEXOさんのお顔を……
こんな弱小事務所の私なんかが……
恐れ多いことをしてしまったと思ってます！」
そういうとまた流れ出す一筋の涙。
TA「あーもう！拭ききれたと思ったのに……」
「あっ、ごめんなさい……」
TA「わかったから、もう”ごめんなさい”言わないの。」
「はい、ごめ……あっ、はい……」
ぷっ、変な人。
すでに相当な水分で満たされたボクのハンカチは、Aヌナの涙を最後の力ですべて吸い取った。
「その……痛いですよね？まだ赤いし……」
ボクが頬からハンカチを離すのとほぼ同時にヌナはそう言って、まだすこしじんじんとするボクの左頬を右手の指先でちょんちょん、と触れた。
ぴりっとする刺激のなかに、ヌナのひんやりとした体温が伝わる。
……基礎体温高いって言ってたくせに。
つめたいじゃん。
Aヌナはじっとボクの左頬を見ていたり触れたりしていたけど、
ボクは変に必死な彼女の顔に吹き出してしまいそうになったり、
頬に柔らかくふれる体温にうとうとしてしまいそうになったりで大変だった。
「私……ちょっと氷もらってきます！」
そう言って勢いよく立ち上がろうとしたAヌナ。
TA「ちょっと待って！」
ボクは反射的にヌナの手をつかんだ。
TA「い……」
なんでだろう。
”行かないで”
……なんて、言いそうになっちゃった。
TA「いとけば？」
「えっ、でも……」
ぷっ、”いとけば？”だって。
我ながらキモいな。
「そのハンカチも……洗いに行きたいので……」
そう言ってAヌナの涙でヒッタヒタになったボクのハンカチに手を伸ばしたヌナ。
ふと、その手がボクの手にふれる。
TA「あっ……」
ちょっと。
”あっ……”って。
またまたぁ。
ボクってこんなにキモかった？
固まる体、
速くなるしんぞーの動き、
たぶん左頬と同じぐらい赤くなっているであろう右頬……
あと耳も……
これがボク？
こんなのボクじゃないよね？
「もしかして……好き……ですか？」
TA「えっ⁉」
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どろ(プロフ) - ともさん» こちらこそありがとうございます(^^) (2021年4月24日 0時) (
レス) id: bf08aa8866 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - セフナ…笑。ぶっ飛んでてとても面白いです！ありがとうございます！ (2021年4月15日 15時) (レス) id: 69d2a3416e (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - めっちゃ好きです！更新楽しみにしてます！ (2014年12月24日 14時) (レス) id: 8b369abc82 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ - 大好きな作品のひとつです。 更新楽しみに待ってます♪ (2014年9月22日 14時) (レス) id: bf065e3246 (このIDを非表示/違反報告)
exolove(プロフ) - 面白いです。更新頑張ってください。ヾ(＠⌒ー⌒＠)ノ (2014年7月29日 18時) (レス) id: 3e8c6e3078 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どろ | 作成日時：2014年3月9日 1時
