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田舎だと思っていたが
流石都内といったところか、駅内は人でごった返していた。
あまり駅は慣れていない。
高校卒業と同時に車の免許を取ったし
休みの日はあまり出掛けないから遠出をしたことがない。
確かに高校時代は電車で通学していたが、記憶にあるのはそれくらいだ。
鳴り止まない駅メロに人の声、私の前を横切っていく人々にぐるぐるしてしまう
辺りをキョロキョロしていると
ぽん、と軽く肩を叩かれて隣を見上げる。
駅内の左側を指さしてローレンさんは口を開いた
「あっちで切符買ってそのまま あそこの改札口行くの、もしかして･･･電車あんま？」
『すみません、電車も･･･慣れてなくて』
そっか、と少し前を歩く彼の後ろ姿を見て
心が重たくなってしまう。
色々な気を遣わせてしまっている気がする。
慣れない靴に、慣れない電車
異世界から来ている彼の方が余程頼もしい。
私、こんなんじゃ幻滅されて嫌われるんじゃ･･･
心が重いままローレンさんの後ろを着いて歩くと
突然立ち止まったローレンさんに軽くぶつかってしまった
『ｳﾌﾞｯ゛！』
「え、Aさん大丈夫！？」
背中とぶつかった鼻を抑えて少し上を見上げると
きっぷうりば と書かれてあった場所にローレンさんは止まっていた。
券売機には数人待っていてその後ろに並んだのか･･･いや、そりゃ止まるよ、完全にぶつかった私が悪い。
ごめんなさい。と謝るとローレンさんはこちらを向きケラケラ笑った
「なんかじゃない？今日のAさん。挙動不審だわ」
『う、･･･本当に、家族以外と遊んだことがないんです』
遊ぶっていっても
高校時代にファミレス行ったり、アニメ雑貨店に行ったりするくらいで･･･と説明する途中でハッとなった。
そんな時代が無かったであろうローレンさんに、こんなこと言っていいのか？
でも気を遣う方が失礼なのでは？とまたぐるぐる考えていると
んふふ、と柔らかい笑い声が聞こえて
口をぽかんと開けてしまった。
「じゃあAさん、初デートってこと？」
『勿論そうですけど･･･』
「そっか」
慣れてないなら＿＿
そう右手を上げたローレンさんに
券売機空いたから切符買いましょ！と遮ってしまった。
･･･あー、うん。と呟いたローレンさんは再び前を向くはめに
どうしよう、もしかして
手を･･･繋ごうとしてくれたのか？
もし、もし本当にそうだったら心臓がはち切れちゃう
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。どろ(プロフ) - とさかさん» とさか様、コメントありがとうございます！ちょっとメンヘラ意識してたので気づいて頂けて嬉しいです…！応援ありがとうございます！ (3月13日 11時) (
レス) id: 474271a7de (このIDを非表示/違反報告)
とさか - とってもおもしろいです‼ちょっとメンヘラな所、最高です。 更新楽しみに待っています！ (3月11日 18時) (レス) @page22 id: 7dfc9e770a (このIDを非表示/違反報告)
。どろ(プロフ) - ひかりさん» ひかり様、コメントありがとうございます！これからも更新頑張っていきます！ (2月15日 0時) (レス) @page17 id: 474271a7de (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 素敵です！！続き楽しみにしてます! (2月12日 18時) (レス) @page16 id: 066d5681b9 (このIDを非表示/違反報告)
。どろ(プロフ) - こあらさん» こあら様、コメントありがとうございます！そして気づいてくださりありがとうございます。誤字脱字にあまり気づかず･･･こあら様が教えて下さり助かりました！応援ありがとうございます！ (2月7日 7時) (レス) id: 474271a7de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：。どろ | 作成日時：2024年1月28日 19時
