貴方の専属「圧倒的モブ顔店員」です。 【2j3j】

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慣れた手つきで玄関のドアノブを捻り

ただいまーと奥に届く様大きい声を発すると

おかえり〜と奥の方からのんびりと暖かな声が返ってくる。



トタトタと軽い足音が聞こえたと思ったら、

家族であるポメラニアンが出迎えてくれた。

名前は「こまち」 美人な顔立ちの3歳




『こまち〜、ただいま』



大人しいので鳴きもせず、ただ尻尾を振って

玄関先で靴を脱ぐ私から視線を外さず見つめている。

慣れた足取りでリビングへ行くと、

おかえり〜と先程返してくれた母親が夕飯の準備をしていた。





母「おかえりなさい、･･･あら？その紙袋、買ってきたの？」




『え？ああ、頂いたの』




物珍しそうに見る母親は、私と一緒で他人との交流が少ないタイプ。

へえ！と声を明るくさせた母親は、夕飯の準備をしながら

いくつか質問してきた。

最初の質問は勿論、誰から？である。





『･･･うーん、昨日看病しにいった、お友達』




母「あら、その反応は男の子なのね〜」




『恐ろしいね、母親の理解力って』




そりゃ娘だもの〜とおっとり返す母親は強い。勝てない。

男の子のお友達！？と興奮した様子の母親は今にも夕飯の準備を止めそうだった。

そんな手を止めるほどの事でも無いからやめて欲しい。

まだまだ質問は続きそうだったので

一先ず洗面所へ向かい手洗いうがいと部屋着に着替えリビングへ戻ることに。



紙袋は机の上に置き、恐る恐る中身を出してみることに。

近未来フレーバーと仰っていたが、紙袋もお洒落だと箱もお洒落だ。

真っ白で綺麗な箱の真ん中に金色の文字で店名が書かれている。

これ一体日本円で幾らするんだろう？とかは戴物なので考えないでおこう。






母親「･･･なんだか嬉しそう、随分仲良いみたいね〜」




『仲良いのかな。･･･、仲良い、といいけど』




母親「どんな人なの？コンビニの常連さんとかかしら？」




『･･･怖いよ』




あら！当たったわ！




なぜ当てる？

コンビニの常連さんで、仲のいい男性の友達

そして、異世界人か。

そう思うと、紹介しにくいなぁ･･･

･･･いや、でも異世界人だからなんだって言うの？

異世界人でも友達は友達だし、良い人は良い人。





『実は、･･･エデンの人なの』




母親「エデンって、･･･あのテレビでやってる異世界の？」




『う、ん。明るいし面白いし、ほんと良い人なの』





あの、だから＿＿

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