貴方の専属「圧倒的モブ顔店員」です。 【2j3j】

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それで、どうだったんですか看病は！！！



フンフンフンフン、と長く荒い鼻息が横から降り掛かってくる。

なんの事？と とぼけた様子で隣を見ると

ムッと可愛らしく拗ねた新人ちゃんがこちらを見ている。



新人「看病ですよ、異世界赤髪さんと何か進展ありましたか！？？」




『ただの看病ですよ、世話して帰っただけです。寝たら随分元気になっていたのでそのまま帰りましたよ。あー、20時くらいでしたかね？』




新人「お粥あーん、とかそのままベッドにゴールインとか、熱うっちゃうけどチューとか、まさかしてないんですか？」



『･･･仕事中ですが？』



まさかしてないんですか？って、なんでしてる前提なんだろう。

えーー、とあからさまに落胆し肩を落とす新人ちゃんを他所に煙草の補充を始めることに。

なんか進展あると思ったのに〜と期待した様に呟く新人ちゃんだが、期待に添えず申し訳ない。





新人「でも、でも明日はデートですもんね！そこで進展ありますもんね！！！」




『いや、特に何も無いと思いますが･･』




新人「･･･それにしても男女2人で家にいて、何も無いなんて異世界赤髪さんも紳士というか、奥手というか」




『彼は･･･私の嫌がることはしない人ですから』




別に、あーんとか、その他も嫌なことではないけど。

私との間でできている信頼関係を壊すようなことをする人ではない。

････ん？嫌なことでは無い？

いや、そりゃそうでしょ、だってあっちはイケメンだし？

多少面食いで二枚目好きな私は、そりゃ･･･え？




「･････、その、これからも好きでいていい？」



＿＿＿＿、なんで、私あの時安心したんだ？







新人「････国行さん？？お顔が赤いですよ？まさか！！！まさか゛！！！！」




『もうすぐ夕便が来る時間ですね』




新人「進展！！あったんですね！」




『揚げ物の廃棄時間、見ていただけますか？』




キラキラした目でこちらを見る新人ちゃんだが

頼む、何でもいいから仕事をしてくれ。

顔が赤いのは違う、あの人が好きとかじゃない

あの時、あの人の苦労を「誇れば良い」とか「頑張ったって胸を張ればいい」とか軽はずみで無責任な発言をしてしまったのに

あの人がこれからも好きでいてくれる事に安心したんだ。






新人「あ、異世界赤髪さんだ！！」



『ｯえ！？！？』



新人「あら？煙草の箱、落としちゃってますよ♡」






『･･･、仕事してください』

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