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仕事が終わり
イートインスペースで休んでいる彼の元へ向かった。
華奢なその肩を叩くと、数秒後に反応があり
「待ってた！」と私の手を取って縦に振った。
赤い顔に、額にかいている汗
妙に熱い彼の手に顔を顰めるのは当然だ。
とても健康体とは言えない…
出しゃばって看病をすると言ったが、
仕事が終わるまでここで数十分待たせたことが申し訳なかった。
『大丈夫ですか？食欲は？』
「おっけ大丈夫、食欲全くねえわ！」
それは全然大丈夫じゃないが、
兎に角早く彼の家へ向かって看病しよう。
・
彼に取られていた手を離し
コンビニを出て家へ向かうことに。
ここのコンビニから歩いて10分弱
私の実家とは正反対の位置にあるそうだ。
スタスタと斜め前を歩く男は
足取りもしっかりしていて、自分が高熱なことをあまり気にしていない様だった。
「Aさ〜ん？」
『はい、何でしょう』
「怒って･･･たりする？」
『今僕は怒られているんだな、という自覚はあるんですね』
斜め後ろから そう声を掛けると肩が揺れていた。
恐る恐る私の方を振り向く彼は
絵に描いたような苦笑いをしていて思わず笑みがこぼれた。
『怒る、というより心配なんですよ。言ったでしょう、38度は充分高熱なんですよ？』
「実は〜･･･38.9度って言ったら、怒っちゃう？」
『･･･エデン人の貴方は知らないでしょうけど、日本ではそれを ほぼ39度というんですよ』
んふ、と 彼は柔らかく笑うけど
この人 エデンではちゃんと規則正しい生活が出来ているのだろうか？
もしかして、傷や痣だらけになっても何もせず
熱が出てもそのまま放置で仕事をしているのだろうか･･･
どうしよう、本当にそうなら心配過ぎて胃痛がしてきた。
「あの･･･本当に看病？してくれるの？」
『ええ、勿論』
「＿＿なんで？家族でも恋人でも無いのに？」
私をじっと見つめるその翡翠色の目は
吸い込まれそうなくらい綺麗で、
何故か怖かった。
もしかして 線引き･･･されたの、か？
こんな優しい人に？
こんなにいつも暖かくて、私のことを想ってくれるこの人に？
「･･･すっっごくありがとうだけど、」
「恋人でも無いのに、随分世話焼いてくれんだね」
･･･なに、それ
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。どろ(プロフ) - とさかさん» とさか様、コメントありがとうございます！ちょっとメンヘラ意識してたので気づいて頂けて嬉しいです…！応援ありがとうございます！ (3月13日 11時) (
レス) id: 474271a7de (このIDを非表示/違反報告)
とさか - とってもおもしろいです‼ちょっとメンヘラな所、最高です。 更新楽しみに待っています！ (3月11日 18時) (レス) @page22 id: 7dfc9e770a (このIDを非表示/違反報告)
。どろ(プロフ) - ひかりさん» ひかり様、コメントありがとうございます！これからも更新頑張っていきます！ (2月15日 0時) (レス) @page17 id: 474271a7de (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 素敵です！！続き楽しみにしてます! (2月12日 18時) (レス) @page16 id: 066d5681b9 (このIDを非表示/違反報告)
。どろ(プロフ) - こあらさん» こあら様、コメントありがとうございます！そして気づいてくださりありがとうございます。誤字脱字にあまり気づかず･･･こあら様が教えて下さり助かりました！応援ありがとうございます！ (2月7日 7時) (レス) id: 474271a7de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：。どろ | 作成日時：2024年1月28日 19時
