貴方の専属「圧倒的モブ顔店員」です。 【2j3j】

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先程まで店長と新人ちゃんと

仲良さそうに話していたくせに

私が来たら微妙な反応されたので



ジトーっと睨みつけるようにローレンさんを見ると

隣から んふふ と可愛らしい笑い声が聞こえた。



新人ちゃんが笑いを堪えられず漏れた様だ。





新人「ふふ！実は異世界赤髪さん、国行さんの連絡先が欲しくてこうして相談して来てるんですよ〜」





「あ、あｯ、アアァアァ゛！！？何バラしてんすか！？」





『連絡先？』





「ﾋﾟﾋﾟ〜♪」




目を逸らして口笛を吹くな。


新人ちゃんは続けて私に説明をしてくれたのだが

どうやらこうして私が出勤じゃない日に

店長や新人ちゃんを捕まえて恋愛相談をしているのだとか。



もう健気で応援したくなっちゃって！と新人ちゃんと店長は満面の笑みだが

当の本人は真っ赤な顔を両手で覆っているのだが。




ﾁｶﾞ･･ﾁｶﾞｸﾅｲ･･･でもﾁｶﾞｳ

と絞りカスみたいな声を出すローレンさん

なんか、うちの店長と新人ちゃんがごめんなさいね。





でも、



『連絡先って、いります？』




「ｶﾞｯﾊｯ･･」




そう言われると！思って！！相談･･･したの！！


と顔を真っ赤にしながら ぷりぷり怒られるが

お客様とスタッフだし、連絡先なんて知らないのが普通でしょ。

だって、連絡先を交換したところで何を話せばいいかも分からないし･･･



どうしたものか、と困っていると

隣に立っている新人ちゃんが私の肩を叩いた。




新人「国行さん、恋人になる為には連絡先交換しておかないとなんですよ！」




『いや、彼と私は これからも知人関係なので』




「ん？いや、そんな訳ないやん ねー？」




「「ねー！」」




『なんでそんなに息ピッタリなんですか』




店長も新人ちゃんも、彼もコミュ力は圧倒的に私より高いので

いつか仲良くなるだろうと思っていたら

既にこんなに息ピッタリの仲良しトリオになっているとは思わなかった。



ところで連絡先ってLINEってこと？

確かに、何回か こっちの世界用のスマホがあるから連絡先教えて〜とか言ってたような･･･

でも私、高校時代の友人と連絡止まってるし

家族と店長とここのスタッフとしかLINEしないし




『･･･どんなこと喋るの？あまり人と連絡したことないのでわからないです』



「かわ、あ･･･ｯえ？そりゃあれよ、今度どこ遊びに行く？☆とかよ」



『遊びに行かないので必要ないですね』



「なーんて事言うの！」

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