月島くんの日常【2】

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「ただいま」




「蛍おかえり、急にAちゃん家泊まるなんていって…ご迷惑になるでしょ？泊まるならちゃんと事前に連絡しなさい！」






確かにそうだけど…滅多に怒らない母さんが怒ってきたことに少し驚いた。





「うん、ごめん。気をつける」




「まったく…、合宿お疲れ様。洗濯するもの全部洗濯機の中入れておいてね」





「わかった……あ、そうだ。この後出かけるからお昼ご飯は大丈夫。夕飯までには帰ってくるよ」




「忙しい子ね…」





脱衣所に寄って洗濯機に練習着やらタオルやらを入れて部屋に戻った。






まだまだ時間に余裕があるなぁ…宿題でもしてるか。




しばらく宿題をしてキリのいいとこで終わりにした。





そういえば洋服……どうしようか。




最近ずっとジャージ生活だったからな…ぁあ…なんか悩むのも馬鹿らしく思えてきた。




まぁこんなもんでしょって感じの服装でまとめて玄関に向かっう。



「蛍、はいこれ」



「え？なんで、今日お小遣いくれる日じゃないよね？」





「Aちゃんとデートなんでしょ？男の子なんだからそのくらいはしてあげなきゃ」





なんで知ってるのこの人…僕出かけるとしか…





「さっきAさん家にお世話になりましたって電話したら奥さんが教えてくれたの。これからデートなのって急いで支度してるらしいわよ。ふふ、可愛いわね。だからはい。ちゃんとなさいよ」




「ちゃんとするも何も親からもらったお金じゃね…かっこつかないでしょ」




「細かいことはいーの、いるの？いらないの？」





「ぁ、……い…いる」






「はい。いってらっしゃい、気をつけてね」





「うん。ありがとう、行ってきます」




思わぬ収入があった…まぁでも実際お小遣いもギリギリだったから助かったのは事実だけど。





バタバタ支度をしているであろうAの家を通り過ぎ駅へ向かった。







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