月島くんの日常

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月「っ…A」






頬に手を当てて唇を合わせようと引き寄せた瞬間。





［Aーーー！！蛍くん！！どっちでもいいから早くお風呂はいっちゃいなさい！！］






Aのお母さんの声で一気に引き戻された。







『まっママ！いっ、今行くよ///////////』







熱を持ち出した身体を引き剥がし






『けっけいくん、お先にどうぞっ！』







と顔を見ずに言ってくる。






そんな反応もすごく可愛くて少しだけからかってみる。







月「ーー、Aも一緒に入る？」







『はぁ！？っばっ……ばかじゃないの！？』







月「何今更照れてんの？別に裸なんて今更じゃん」







『っ///////なっ……はぁ？？何言ってっ……』








月「っははは、動揺しすぎでしょ。じゃ、先入るね」








1階に下り脱衣所に入ろうとしたら静音(しずね)さん…Aのお母さんがリビングから顔を出した。








母「ごめんなさいね、邪魔しちゃったかしら？」







月「ぇっ……な、にが？」







母「だってあの子の声慌ててたからっフフ」







月「別にそんな事ないよ。普通に話してただけ」







母「あらそーお？タオル脱衣所に置いてあるから使ったら洗濯機に入れて置いてね」






ウチの両親もAの両親も僕たちの事をよく思ってくれていると思う。







特にウチの母親は女の子が欲しかったらしくAがうちに来るのを心待ちにしている。







湯船に浸かりしばらくぼーっとしていると思い出すのはやたらと可愛い反応を見せてくれた彼女の事で…






あの日キミが僕に話しかけてくれなかったら





僕はキミと付き合えてただろうか…





いや、きっと話せてさえいなかったかもしれない。






やけに落ち着くキミの隣は、






絶対に僕だけのものだから………。






誰にも譲りたくないし、





譲る気なんてさらさらない。





僕のウチより設定温度の高い湯船は、僕の体を必要以上に温めた。







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