月島くんの日常

ほんと…… ページ40

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東京遠征が終わって学校で解散。




そのままAの家に向かった。




ピンポーン




パタパタと足音がして鍵を開ける音が聞こえる。




『蛍くんっ！おかえり！！』




開けられたドアの先には




大好きな人の




大好きな笑顔があった。




月「ただいま…」



『っ……//////////けっ…けいくんっ……』



気づいたらAを抱きしめていた。




いつもより近い距離で聞こえる声




腕の中にある暖かい温もり





落ち着く。





『くすっ…おかえり。ほら、疲れたでしょ？ケーキ用意してあるから中入って？』





月「え？ケーキ？」





『ん、ちゃんと心を込めて選んできたよ！』






月「そこは作ってよ」






『ケーキ作りは受け付けてませーん。ほら、この間言ってたパン屋さんのショートケーキ！朝から並んで手に入れたんだからぁ、感謝してよね？』





月「………くすっ、ありがとう」





『！……よろしい、部屋で待ってて。すぐいく』





行き慣れた部屋に入ると何だかAの香りがする気が……





いや…なんか変態っぽいから今のはナシ。





部屋には僕と撮った写真が飾られていたり、僕がプレゼントしたテディーベアがベットの上にちょこんと座っている。





壁に掛けられたカレンダーには夏休みの文字からバイトだったりやたらと×印が書かれた日にちが連なってあった。







ちょうど合宿が始まった日から×がはじまっている。






今日の日付にはハートマークの中に蛍くんって書いてあった。







っ……なにそれ……可愛すぎるでしょ………






Aの生活の中に僕がいる事を感じて心臓のあたりがくすぐったく感じた。




『おまたせ！』




お盆にケーキとコーヒーとカフェオレを乗せてAが戻ってきた。



月「待ちくたびれたんだけど」



嫌味を言ってみたけど効かなかったみたいでニコニコしている。



あっ……これ僕…今日我慢できるかな……




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