月島くんの日常

目的は果たしたから ページ24

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さっきまで騒いでいたせいか少しだけ無言が気まずく感じる。





月「あまり勉強にならなかったんじゃない？」




『そーだね！全然はかどらなかった！だって日向くんと影山くんの回答面白すぎるし、それに対する山口くんの感想と蛍くんのツッコミ……っはは、思い出しただけでも笑えてくるよ』




僕別にツッコんでないけどね。




月「今日来た意味ないじゃん」




『えー？？あったよ！建前のお勉強も少しだけできたし、ちゃんと目的は果たしたから！』



建前って……。




月「目的？」




『うん！蛍くんの部活の人達とか雰囲気とかなんとなーくわかったし、割と仲良くしてるじゃん！』



月「仲良いとかほんっとに辞めて」




『はいはい、…ふふっ』




はぁ、絶対わかってないでしょ？




『じゃ、送ってくれてありがとう。部活、頑張ってね』



月「ぁっ、うん。そっちも。バイト頑張ってね」





『うん！今日はすごく頑張れそう！』





月「そんな楽しかったの？バレー部」




『ん？んー…まぁそれもそうだけど、新しい蛍くんの一面も観れたし、今日はお見送りまでしてもらえたからね！好きな人と一緒に居られるとどうしても気持ちが浮ついちゃうよね！』




[好きな人]



単純に嬉しい。




僕もだよ。




僕も、Aと一緒だと気持ちが浮つく。





まぁそのせいで日向に見られてこの結果なんだけど。






月「ねぇ、A」




『なに？』





ーーー好きだよ。ーーー



月「…っ、…………なんでもない。早く行きなよ遅刻するよ」



『なにそれ！蛍くんこそ早く戻りなよ。澤村先輩に怒られちゃうよ？』



それだけは勘弁。





『……蛍くん』




月「なに？」



『私も好きだよ』




っ？？




月「……"も"っておかしいよね？」





『え！？蛍くん私のこと好きじゃないの！？ショックだなー』




月「そんなこと言ってないでしょ。ただそれだと最初に僕が言ったみたいな感じじゃん」





『だってさっきそう言いたかったんでしょ？』




………君って人は….ほんと……。





月「どっからくるのさ、その自信」





『えへへ///なーいしょ』




月「まぁ、否定はしないけどね」




好きだよ。大好き。




柄じゃないのは僕自身が一番わかってる。



わかってるけど、どうしようもなく


君が好きなんだ。




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