臆病な君であり続けていたのなら (ページ3)

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予定ページ3

「なあなあちーやー、、」

「うわ、なに智希。ベタつくな。」

「ツンデレー！じゃなくてもうすぐ夏休みじゃん。予定ある？」

ツンデレって…ダル絡みを避けてるだけなんだけど、
「特に予定は、、、ピアノ教室と夏休みの宿題がある。」

「ええ〜遊ぼうぜー、自由研究で虫取りとかー、」

一年生じゃん。まあ本当は宿題目当てだろうな。
毎年毎年手伝わされる、、、

「どうせ宿題教えてほしいだけ、じゃん。」

「ギクッ！なんでバレてんだ？」

ギクッて自分で言うんだ、
宿題を教える教えないでモメる俺たち。
それを止めに入るヤツがいた。

それは、、、
「あれ、今年もやってんの？智希くんと千夜くん(笑)」

毎度おなじみ山本暁人だ。

「暁人って、こーいう時さ、毎回来るよね。」

「僕のかんだからな〜」

なにかの察知能力でもあるわけ？
それはいいとして、
「暁人は手伝う気あんの？」

「うーん、まあまあかな。嫌でもないし。」

どっちなのか聞いたんだけど…

「しょうがない、一年の時からの腐れ縁だ。
今更どうしようってものじゃないし、手伝う。」

「よっしゃ！」

「ただし、自由研究で虫取りはやめろ。小１にしか見えない。」

「辛口評価！？まーいっか。」

あと５日で夏休み、か。
小学校生活最後の夏休み、いい思い出が作れるといいけどな。