学校 ページ2
暑い中ひたすら鳴き続けるセミ。
わちゃわちゃした沢山の声が聞こえるなかで、
それに負けず劣らずという感じだ。
「暑くてうるさいのが夏、好きになれないな。」
そう思いつつも、嫌いじゃない自分がいた。
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ガラガラ
「おはよう、」
「よ!千夜。ってダルそうな顔するなー(笑)」
ダルいのきたの事実だし。
うるさいし、ダルそうな顔するなと言われても…
「当たり前じゃん、暑いのにダルいのくるし。」
そうなるのが当たり前…ではないのか。
俺にとっては普通なんだけど。
不意に誰かが肩に手を置いた。
「おぉ〜、ダルいの扱いは智希くん可哀想だよー。」
「了解、肩に手を置くのやめろ。」
そう言って手を退ける暁人。
まったく、面倒な友だちだな、
「おはよう!」
「おはよ〜」
、、、
「正直あんな元気に登校できるの理解できない。」
女子はわーわー元気でいいな。
男子は静か、うるさい、あつくるしいの三択じゃん?
「なに千夜。あの女子の中に好きな子居んの?」
別に、そーいうわけじゃないからなぁ。
好き…と言うと、
「あんなハイテンションより、静かめが良いかも。」
「うわーなんだよ照れちゃって〜」
「そうではないと思うけど、智希くん(笑)」
キーンコーンカーンコーン
あ、鳴っちゃった。
「チャイムなったけど、」
「残念。席つこ。」
それは、窓の外はただ青い、ひと夏の出来事だった。
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作者名:らるむ(元ぱっぷるぱい) | 作成日時:2022年12月27日 23時