アイタタタ【usss】 (ページ3)

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どの時期も朝は憂鬱で、通りすがりの犬に吠えられては耳を塞ぐ

『おはよー雪ちゃん』

「おはよう、蓮ちゃん」

彼女は中学の頃から仲がいい橘雪とにかくかわいい

何かあっては "れんちゃ〜ん" と寄ってきて頭をよく撫でる

「今日ギリギリだったね〜蓮ちゃんが珍しいよ」

『んーそうかな？あーでも最近変な夢みててさ』

「悪夢じゃなくて？なんかやだね〜」

ふわふわな髪を指にくるくると巻き付けながら話す雪ちゃん

それに対して黒髪ストレートのわたしはほんと地味

『そーいえば放課後委員会あった、先帰ってていいよ』

「りょー！じゃ、委員会頑張ってね〜」

ガッツポーズをして励ましてくれる、とってもかわいい

その人気は他校にも知れ渡っていて何故友達でいれるのかもわからない

「授業始まるぞー席着けー」

「もう始まんのかよ…だっる… 」

いつもと何もかわらない日常に飽きることもなく、

友達にも家族にも、特別困っていることはない

ただひとつ、あるとするなら

「次如月ー、ここ答えてみろ」

『あ、え、えーっと』

「蓮ちゃん、そこ42!! 」

『よ、よんじゅうに！！』

「 …ちゃんと聞いとけよー」

まぁ、いっか