アイタタタ【usss】 (ページ20)

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「そのオトモダチ、帰ったんじゃねーの？」

もう無理だと思った瞬間、誰かが私の肩を掴む

振り返れば、綺麗な女性がにこっと立っている

「おまたせ〜この方は？お知り合いなんかしら…？」

『い、や、しらなくて』

「はぇ〜…身の程知らずのくっさい獣が私らになんの用がありますの？今直ぐここから去ったほうがその薄汚れた面にはお似合いやよ」

ひぃ！！と声をあげて逃げて行った獣人

にしても本当にこの方は綺麗だなぁ…と見つめてしまう

「何見てはりますの？はよ行きますよ」

『へ！！？誰ですか、？』

「さっきまでよう話しかけてくれとったのに…ほら、ぺぽです〜」

『あなたが…ぺぽちゃん…えぇ… 』

ここに来て一番の謎かもしれない…

確かにしっぽはふさふさしていて顔に赤の線も入ってる…

「あ！！おった〜〜！ぺぽありがとぉ〜」

「ほんましっかりしてくださいよ…私らが連れ去られたらどないするんですか！！」

「ごめんごめん、ちょっと色々あったんやって〜！」

一件落着…とでも言うのかぺぽちゃん…

いや、ぺぽさんのおかげで彼と合流することができた。

「そー言えば、あんさんのお名前は？さっきも名前で呼べたら良かったわね」

『蓮です…ぺぽさん先程はありがとうございました』

「いいのいいの、これが主人の言う事ならね♪ 」

ばちっとウインクを決めると、ぺぽさんは狐の姿に戻った

ちなみに人間のような姿のときは狐のお面をしていてとても絵になる

「じゃー早速やけど、俺のお家こーへん？」

『行く宛も無いのでお供しますよ』

いやそもそも連れ去ってきたのはそちらなのだが…

この感情もまぁいっか、で済ませる自分がいた

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彼が人間の口にも合うようなご飯を用意してくれる

どう見ても高そうなのだが…金額は…ちっとも読めない

「どう？苦手やったら言ってな」

『美味しいです…すみません全て任せてしまって』

「いーの！俺がしたくてしてるんだから」

いつの間にか、緊張が解けて気軽に会話できる程になった

ぺぽさんもお肉にかぶりついて満足そうであった

『本当にその…お金良いんですか…？』

「さっきから同じことばっかやな〜じゃあ対価求めてもいい？」

センラ、と名乗った彼がわたしを見て微笑む

自然に繋がれた手は胸の高鳴りを加速させた