君じゃなきゃ、ダメなんだ～It has to be you (ページ2)

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＊　ｐｒｏｌｏｇｕｅ　-２ページ2

このままじゃダメだ、泣いてちゃうからダメだ。

痛む心を抱えたまま、座り込んでいたけど
夕食の準備をしようと立ちあがった。

食欲ないから、ご飯どうしよ…と開けた冷蔵庫に、場違いのＤＶＤが1枚。
少し癖のある字で書かれた私宛のプレゼントだった。

転がるようにＴＶの前に行き、ＤＶＤをセットすると、

流れ出すのは大好きな貴方の声で

観客もなく伴奏もなく

マイクを通さない

そのままの声だった

聞いたとたん涙があふれ出す。
今日一日我慢していた涙は、後から後から
誰も見ていないから遠慮なく
涙は止まらなかった

いつもの何気ない会話の中で

一度しか聞かなかったのに

良く覚えていたね

いつの間に練習してたの？

日本語難しかったでしょ？

聞きたいこと、かけたい言葉がめぐるけど貴方はいないから。
どうして今、ココにいないのかってどうしようもない気持ちが
何度も何度も再生を繰り返させてた。

2年後

貴方はきっと

照れたように

目を細めながら

この歌詞のように

『ただいま』って

言うのね

その相手は

私だと

思っていていいよね…？

ジョンウン。