消えた惑星② (ページ5)

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29話ページ5

すぐそこに迫る魔獣。

カービィは空中を蹴り、突進をかわす。

これはホバリングといって、一定時間空中にいられる。

何十回も蹴ることでの半永久的な浮遊はできず、もっと高い場所へ行く時はワープスターを使うのだ。

またしても、魔獣に隙ができた。

「うーん、てっぽうはだめなのか...

　ほかの技だともっと近づかなきゃいけないし...

　そうだ！」

何か閃いたようだ。

魔獣は突進をやめ、何やら口を大きく開いた。
どうやら炎の球の攻撃を仕掛けるようだ。

「てっぽうがだめなら、

　それよりもっと大きい大砲！」

カービィは手のひらに水の球を作り始める。

『すいほう！』

大砲を火砲というのなら、水で作ったものは水砲。

カービィが水砲は、魔獣が火砲を放ったと同時に放たれた。

果たしてどちらが勝つのか...

結果は明白。
二つの砲弾はジュッと音を立て消えた。

当然、火と水では水の方が強い。

水砲が火砲を打ち消したのだ。

「もういっかい！」

カービィはまた水砲を作り始めた。

今度は、先ほどのよりも数倍大きいものを。

「そーれっ！」

力強い弾が、軌道を複雑にしながら進んでいく。