消えた惑星② (ページ25)

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49話ページ25

「ジャベリンって、ワープスターに懐かれてるよね。」

「そうか？」

ジャベリンは、ワープスターを磨きながら答える。

「ワープスターは、ぼく以外のひとは乗せたがらないし、触られたがらないの。」

実は、ワープスターはひと見知りをするタイプである。

主人であるカービィや、何度か乗ったことがありカービィと仲が良いひとは快く乗せてくれるが、その他のひとは乗せてくれない。

カービィがおねがいすることで渋々乗せてくれる。が、そのひとを降ろすときには雑に降ろす。

「そうだなぁ...ここまでくるのにはだいぶ時間はかかった。

　ワープスターを含め『エアライドマシン』というものは、星の戦士の種族...ランディスだっけ？そのひとびとの手を巡り巡っているんだ。」

「じゃあワープスターにも、ぼくの前の持ち主がいたの？」

「そうそう、私はそのひとがワープスターにうまく乗れるようサポートをしてたんだ。」

ジャベリンとワープスターにそんな関係性があったとは。

だからワープスターは懐いていたのだ。

「前の人って、どんなひとだったの？」

「それはそれは可愛らしい方だった。

　私より一個下の歳だったんだけど、それを感じさせない振る舞いをしていた。礼儀正しく聡明で...けどよく食べて無邪気な一面もあって可愛い...」

(愛がすごい...)

ジャベリンのワープスターの前の持ち主への愛がすごい。それはカービィも話の間に入る隙がないほどだ。