消えた惑星② (ページ11)

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35話ページ11

目を開ける。

見えたのは、知らない部屋の天井。

(また夢のなか...あの夢のつづき？)

見えた？

前は見えなかった。

もう見えるようになったのだろうか。

「ぽよ、ぱよぅ...」

声は赤ん坊のときのものだ。

「あら、起きたの？」

今までに聞いた覚えのない声。

誰かが、カービィを抱き上げる。

その人は赤髪で、金色の眼をした女性だった。

(誰だろう、この人...)

「最近はAが遊んでくれていてとっても助かってるんだけどねぇ。」

A...確か、メタナイトが言っていた小さな星の戦士の名だ。

「でもたまには、母さんと遊びたいよね。」

「ぽよう？」

「お庭に行こうか。
　今はコスモスとかバラとか...いっぱい咲いてるよ！」

この人は、母さんと言った。

母さん、とは母を意味する...

つまり、この人は

(ぼくのははおや！？)

確かに、少し顔立ちが似ている気がしないでもない。

(いや、これは夢...かあさんがこの人っていうかくしょう？ってものはない...)

「じゃあ行こっか！」

カービィは母親？と庭に向かった。