26話 ページ2
それから少し経った頃。
何事もなく、いつも通りの生活が続いている。
「おでかけ、おでかけ、楽しみだなぁ〜！」
カービィはリュックにたくさんのお菓子を詰めている。
出掛けるための準備をしているようだ。
昼寝をしてごろごろ過ごすのも好きだが、しばらく旅をしていたためか出掛けるのも好き。
テレビで気になる場所があればすぐにでも行くし、ポップスターからずっと遠くの星まで散歩することもある。
「ワープスター、おかしの星へおねがい！」
ワープスターはカービィを乗せ、地上から遥か上空へ浮かび上がった。
「おいしー！」
カービィはお菓子の星に着き、さっそくそこら中に実ったお菓子を食べている。
...この星は不思議なことに、木や土からお菓子が実るのだ。
食いしん坊のカービィにとっては天国。
『キャーッ！』
どこからか悲鳴が聞こえてきた。
すると周りがざわざわし始め、お菓子星の住民たちはみなこちらに向かってくる。
「君も、食べてないで早く逃げなさい！」
住民の一人の男性が、カービィに呼びかける。
「なにかあったの？」
「向こうで出たんだよ！あの...なんだっけか...」
「魔獣よ！ここ数年現れなかったのに！
早く逃げなー！」
魔獣
それは、かつてナイトメアが創り出した、ひとびとに害をなす存在。
戦争後、各星々に散らばった魔獣は生き残った星の戦士によって倒されたはずだ。
カービィも、ナイトメアを倒した後に残った魔獣を倒すのも兼ねて旅に出ていた。
「どうして...？」
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作者名：おすし | 作成日時：2022年10月9日 21時
