第17話 ふたりはひとつに ページ19
キスされるかと思って思わず避けてしまった。
最近は急にそういう事をしてくるものだからたまったもんじゃない。
「それでさ、最近どうなの？」
『ど……どうなのって？』
「Aのお母さんの事。最近はもう落ち着いたの？」
漣はきっとお母さんが私に手を上げていた事を言っているんだろう。
『うん。まだ感情が高ぶってそうなっちゃう時もあるけど、お母さんはそうならないように努力してくれてる。』
そう、お母さんは未だに過去の因縁に囚われているけど私にもそうしないように、とは努力してくれているんだ。
『私のお母さんね、あの後話してくれたんだけど、お母さんもそうやって育ってきたんだって。お母さんだけじゃなくて、おばあちゃんやひいおばあちゃんからも。』
お母さんは涙ながらに話してくれた。
その連鎖で私にも同じ事をしてしまったと。
だから私はお母さんを嫌ったり軽蔑したりしない。
お母さんも同じ被害者の1人だから。
『お母さんだけが悪いわけじゃない。お母さんが手を上げる時は私にも非があったって自覚してるしね。それに私はもう子供じゃないから大丈夫！』
そう言って笑って見せると漣もそれを見て微笑む。
「……そう。Aは強いんだね。前からそうだったかもしれないけど。やっぱ………に…れは………のか……」
今漣がなんて言ったのか上手く聞き取れなかった。
『漣、今何……て……あっ！もうこんな時間⁈ごめん、漣！お腹すいたでしょ⁈すぐ作るから部屋で待ってて！』
出来たら呼ぶね！と言い残して一階のダイニングキッチンへと向かう。
冷蔵庫を開けると色々材料は揃っていた。
昨日買い物しててよかった……。
2人しか居ないけど1番無難なカレーを作る。
明日も食べれるし、いいよね。
野菜を切り終え、軽く炒めた野菜と肉を沸騰したお湯に入れていく。
アクを取ってルウを加えてとろみが出るまで煮込む。
いい匂い。これでカレーは完成……かな？
そう思った時、後ろから誰かに抱きしめられる。
誰かといっても私以外に今この家には漣しかいない。
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癒 - 続きが気になります！更新楽しみに待ってます。 (2018年4月26日 7時) (
レス) id: 81efe12913 (このIDを非表示/違反報告)
かたあげ(プロフ) - さよこさん≫わざと蓮にしたのもあるのですが、分岐点で"漣"に変更するのを忘れていました汗 ご指摘ありがとうございます！順次直していきます。 (2018年4月10日 0時) (レス) id: 31645f9595 (このIDを非表示/違反報告)
さよこ - 蓮って、漢字間違えてませんか？それともわざとでしょうか？ (2018年4月9日 22時) (レス) id: 33beb3236a (このIDを非表示/違反報告)
かたあげ(プロフ) - 美紀さん≫コメントありがとうございます！E-girlsほんと格好いいですよね(*´ω`*)ご期待に添えられる様に頑張ります！ (2018年3月31日 11時) (レス) id: 31645f9595 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - E-girls大好きなのでこのドラマお姉ちゃんとみてましたなのでこの小説最高です (2018年3月29日 12時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かたあげ | 作成日時：2018年3月20日 22時
