第16話 ふたりはひとつに ページ18
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「…………好きだ、A。」
そう言って突然漣に唇を貪られる。
私は急な事に何も反応することが出来ず壁に背中を預け、漣にされるがままだった。
また時は過ぎて、私は高校3年生で蓮は高校1年生。
私はお金持ちのお嬢様ばかりが集う、女子校に通っていた。
さすがに高校まで同じ……とはいかなかった。
なので漣とは中学の時より会う回数が減っていた。
そんな中、今日は私も漣も休日で、私のお母さんは実家に帰省中。お父さんは病院が忙しいらしくて1週間くらい家には帰ってこれないらしい。
こんな都合のいい日に漣を家に呼ばない手はなく、直ぐさまLINEで連絡した。
しばらく待っていると、家のインターホンが鳴った。
漣が来たようだ。
『はーい、ちょっと待ってて！』
急いで階段を駆け下りると玄関のドアを開ける。
「ごめん、遅くなった……？」
『全然！寒いからあがって、あがって！』
漣が私の家に来るのは今日で5回目になる。
両親が家に居る時は呼べないし、両親とも居ない日は少ないので今日はラッキーな日だ。
こっち、こっち、と私の部屋へ案内する。
漣を部屋に入れるとストーブをつける。
『好きな所に座ってていいよ。』
とりあえず漣はベッドに腰をかける。
「相変わらずAの部屋って広い割に物が少ないよね。」
『うーん。私、物に執着があまり無いし女の子が欲しがるような小物とかも欲しいと思わないしその所為かな。』
「でも俺があげたピアノのオルゴールは飾ってくれるんだね。」
そう言って笑いながら漣が棚の上のピアノのオルゴールを指差す。
あれは去年の冬に漣からクリスマスプレゼントで貰った物だ。
私がピアニストを目指してるのを想って買ってくれたんだろう。
せっかく漣に貰った物を仕舞って置くのはもったいなくて、何の飾りっ気もない部屋の棚の上にポツンと飾ってある。
『漣から貰った物は大事にしておきたいし、飾って置いておけばいつでもそれ見て漣の事思い出せ……』
そこまで言って口を閉じる。
『ごめん、何でもない。』
「何？続き言ってよ。」
『ナンデモナイデス……。』
「何でカタコト？(笑)」
続き言ってー、と漣が顔を近づけてくるので反射的に少しずれる。
ごめん、からかった、と笑う漣。
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癒 - 続きが気になります！更新楽しみに待ってます。 (2018年4月26日 7時) (
レス) id: 81efe12913 (このIDを非表示/違反報告)
かたあげ(プロフ) - さよこさん≫わざと蓮にしたのもあるのですが、分岐点で"漣"に変更するのを忘れていました汗 ご指摘ありがとうございます！順次直していきます。 (2018年4月10日 0時) (レス) id: 31645f9595 (このIDを非表示/違反報告)
さよこ - 蓮って、漢字間違えてませんか？それともわざとでしょうか？ (2018年4月9日 22時) (レス) id: 33beb3236a (このIDを非表示/違反報告)
かたあげ(プロフ) - 美紀さん≫コメントありがとうございます！E-girlsほんと格好いいですよね(*´ω`*)ご期待に添えられる様に頑張ります！ (2018年3月31日 11時) (レス) id: 31645f9595 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - E-girls大好きなのでこのドラマお姉ちゃんとみてましたなのでこの小説最高です (2018年3月29日 12時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かたあげ | 作成日時：2018年3月20日 22時
