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其ノ弍拾参 犬山侑紗 ページ23

その後すぐにあの気持ち悪い感じがした
桐山蒼之介さんが……来た
すぐに分かる。
青川「桐山、挨拶」
桐山「2年副キャプテンの桐山蒼之介です。よろしくね」
一見、青春してそーな青少年だけど、私には分かる
確実に生霊に取り憑かれている
犬山侑紗さんの生霊に憑かれてるんだ
集中して見ると、女性の姿が浮かんでくる
青川「じゃー、1年は走り込み行こうか。2年は1年と一緒。3年は各自練習」
バレー部男子「ハイ!!」
「すみませーん!」
大きな声で聞き覚えのある声。
体育館入口を見ると、クウさんと生霊と同じ姿の人がいた
愛華「クウさん……」
クウ「やっほ〜愛華ちゃん〜」
私は目で「犬山侑紗さんですか?」と問う
クウさんは頷いてくれる
愛華「キャプテンさん、すみません。私少しクラスに忘れ物をしたので取りに行ってきても大丈夫ですか」
青川「え?あぁ、いいよ。竜ノさんはまた道場破り?」
クウ「違うよ〜。同クラの桐山クンに用があるんだ〜」
私はクウさんとキャプテンさんが話してるうちに外へ出て犬山侑紗さんに話しかける
愛華「あの、犬山侑紗さんですか?」
犬山「そうだよ。空さんの親戚の斉藤さんね?」
親戚!?
あぁ、"家族"だからか
愛華「……はい。そうです」
犬山「それで……話って?」
愛華「はい、その……すごく失礼な事を聞きますけど……桐山、蒼之介さんの事、好きなんですか?」
犬山「え?……えぇ……」
愛華「……恨むほど……ですか。いつからそんな感情が……?」
単刀直入に聞いたほうが早い
犬山?「……いつから?そんなの、彼に会った時からに決まってるじゃない」
空気が変わる
犬山侑紗さんの表情も、空気も、全部犬山侑紗さんじゃなくなる
愛華「誰……」
犬山?「誰?この私に名乗らせるなんていい度胸ね?」
超上から目線のヤバい人になった……
どうしよう、確実にこの人のペースに飲み込まれる……

舞音「屋上に連れ出しなさイ……そいつの本性が出るわヨ……ケラケラ……」

愛華「……ここじゃ、貴方も困るでしょう?屋上へ行きませんか」
犬山?「あら、人間のクセに自分から殺しやすいようにしてくれるのね」
ノーコメント。
早く屋上へ行こう
私は走って屋上に行った

屋上
犬山?「さあ、おさらばの時間よ」
愛華「その前に、聞かせて下さい。なんで、犬山侑紗さんに憑いたんですか?」
犬山?「フン、最期まで生意気な人間のガキね。まァいいわ。教えてあげる
侑紗と私は似てるのよ。好きになった男を……殺したいほど愛したの」

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作者名:ムーンナイト-moonnight- | 作成日時:2018年1月21日 0時

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