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＊６５＊ ページ19
=ショータ=
赤｢…そこからは、ホント地獄だったよ。
城は血で真っ赤になって。ドラゴンは全て壊して、
自らも命をおとしたらしい。
…僕はね、知らないんだ。逃げるのに必死で。｣
寂しそうに笑った涼太。
俺は何も知らなかったんだな、お前のこと。
・
・
・
『…じゃあ、会った時大怪我してたのは何だよ。』
赤｢…あれも、そう。国を逃げる時追われたの。
王に不満を持ってた人達に。この目のせいですぐバレてさ、酷かった。｣
城を上手く逃げ出したからって安全なわけじゃない。
むしろ知らない世界には危険が沢山だ。
・
・
・
『…だとしても俺は、お前との契約を解消する気は
無いからな。』
そう言い切って、涼太の体を強く抱きしめた。
赤｢苦しいよ、ショータ。｣
『涼太の苦しさを今、半分にしてんだよ。
もっと頼れ、俺を。甘えろよ。バカっ。』
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作者名：翡翠
| 作成日時：2020年9月25日 0時
