ひゃくよん。 ページ8
訓練場は電気がついておらず真っ暗だ。その真ん中にコネシマはこちらに背を向け立っていた
「…来たな。剣を取れ」
俺は無言で剣立てから剣を取り、歩いていく
コネシマの持っている剣が月明かりにキラリ反射して、目を少し細めた
刹那、暗闇の中から晴天が現れた
キィン、と金属がぶつかり合う音がして、目が慣れない中反射的に攻撃を受け止める事に成功した
今のは流石に危なかった…
そう思ったのも束の間、コネシマはどんどん連撃を仕掛けてくる
一寸先は闇といった状況の中、なんとか攻撃を躱せているが、いつこの均衡が崩れてしまうか分からないのでバックステップで距離をとった
「…せやな。フェアじゃない。目が慣れたら再開や」
コネシマは思うところがあったのか剣を地面に刺し、座り込んだ
『…いいのか』
「おう。こういうのは全力でぶつからんと意味ないねん。せやからAも本気でこい。間違っても手加減なんかしたらボコボコにしたるで」
『わかった。流石に剣でボコボコにされたら洒落にならん』
俺も地面に座り、ただボーッと城を眺める
ふと気になり、なんの気なしに聞いてみる
『…なんか質問とか…言いたい事はないのか？俺から言うのもアレだが』
「そんなもん、ありすぎて忘れてしもたな…強いて言うなら、軍を抜けなくてもいい方法なかったんかい！って、数ヶ月前のお前に言ってやりたいわ」
『……それに関してはノーコメントだ』
「なんやそれ…そんな言いにくい事なんか？」
言いにくいというか、言っても無駄というか…
あの期間を切り抜けられる、俺が見つけ出した唯一の方法だ。信じられるか？俺が軍を抜けないとグルッペンが死にますって言われて。
コイツらは知らない。どんどん冷たくなっていく大切な人をただ抱きしめることしかできない無力感も。
何度やり直しても、どんな方法を持ってしても、大切な人1人救えなかった絶望も。
俺が無言で俯くと、コネシマは少し気まずそうにしている
…こうして思考に耽るのは俺の悪い癖だ。気を取り直して、今やらねばならない事に目を向けよう
『…ｽｩ…ﾊｧ。よし。始めるか』
「！…おん！なんやよく分からんけど、整理がついたんならやろか！」
『あぁ。じゃあそこで見てる奴らに審判を頼むか』
そう言って俺は出入り口の扉を指差した
「え、バレてたんか？」
「だから言ったじゃん。絶対気づかれるって」
ロボロとひとらんは扉を開けてこちらに歩いてくる
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U - rpが来て主さんがwrwrdに再熱...というかこの界隈を思い出してくれたらなぁっと思い帰ってきました。もうこの作品も2年経ちますね、気が向いたら続編を書いてくれたら幸いです (4月8日 16時) (
レス) id: 2a32fc0009 (このIDを非表示/違反報告)
海老天2(プロフ) - 久しぶりですね、wrwrdに再燃したのでまた何周も見させていただいてます。もう何周見たのでしょうか…数え切れません。完結してしまったんだなと思うと少し辛いですが、この作品が残っているだけで私は嬉しいです。どうか作品を書いている主様が元気でありますように (12月20日 0時) (レス) id: 33cb616463 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - まじ好きです。ぜひ更新していただきたい。 (12月9日 10時) (レス) @page50 id: c8a05a8ee5 (このIDを非表示/違反報告)
アジフライ - もう20周目は行ったのではないでしょうか…もう界隈から離れてしまったのかもしれませんが、作品を消さないでくれてありがとうございます。いつかまた、気が向いた時にでも更新していただきたいです…私がこの界隈を離れても、この作品は読み続けると思いますので… (10月31日 12時) (レス) @page50 id: 0a174f529f (このIDを非表示/違反報告)
U - 停止してからも読まれ続けているのも珍しいですよね。各有私もそのひとりなのですが....作者様の心身ともに健康を祈ってます。今7週目ﾃﾞｽ((ﾎﾞｿｯ… (10月30日 22時) (レス) id: 3d178da5c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山田。 | 作成日時：2022年7月26日 3時
