ひゃくよんじゅうさん。 ページ47
それから俺が何も言わないと諦めたのか、しんぺい神は無言で手首も固定してくれた。多少動かしやすくなり礼を言うと「それが俺の仕事やから」と複雑そうに笑っていた
今はしんぺい神と共に会議室へと向かっている。俺が治療してもらっているうちに戦場から帰ってきたのか、窓の外には大量の兵士たちとトントンやゾム、ひとらん、ロボロ、大先生、シャオロン、コネシマ、ショッピの姿があった
誰一人欠けていない。皆擦り傷など少しの傷はあれど、致命傷になりそうな傷はなかった
ほっと胸を撫で下ろし、つい会議室の前で止めてしまっていた足をまた動かして、そのまま会議室へ入ろうとした
…そこで、視界の端に見覚えのある何かが映った
それが何か認識した瞬間、俺は本日2度目の飛び降りをした
既に割れていた窓から落ちたので、新たな傷をつくることはなかった
しんぺい神が驚く声が聞こえる
外にいた連中も降ってきた俺に、これでもかと目を見開いて驚いていた
そんな連中を無視して、会議室と砦の間にある植え込みに突っ込んだ
後ろから戸惑いの声があがるのと同時に、俺はあの豪華客船で見たことがあるものをそっと取り出して砦のてっぺんへと片手でスルスルと登り、カウントも見ずに空へ向かって思いっきりぶん投げた
瞬間、眩い光が辺りを包み込んだ。遅れて爆音と熱風が押し寄せる
一番近くにいた俺でも多少熱かったくらいなので、我々軍には全く被害はないだろう
『あっぶねぇ…』
本当気づけてよかった…また戻さなきゃいけなくなるとこだった…
砦のてっぺんで、一瞬で噴き出た冷や汗を拭っていると、突然体全体に寒気が走る
まずい。そう思った瞬間には既に手遅れだった
ドッ。肉を突き破る生々しい音が鼓膜を刺激する
途端に体に力が入らなくなり、砦を真っ逆さまに落ちた
下から悲鳴が聞こえ、誰かが発砲している音も、誰かが絶望している声もやけにはっきりと聞こえた
ここまでか…
誰かが俺のことを受け止め、抱えられてそっと地面に下ろされた
ひとらんは、俺を地面に下ろした後、前のゾムのように必死で俺の傷を押さえている。まわりはてんやわんやで、守りを固めている
そりゃそうだよな。敵が近くに居るって事なんだから
『…お、れ…どうな…ってる？』
あぁ…声が出しづらい。これはだめだな。もう少しで俺は死ぬだろう
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U - rpが来て主さんがwrwrdに再熱...というかこの界隈を思い出してくれたらなぁっと思い帰ってきました。もうこの作品も2年経ちますね、気が向いたら続編を書いてくれたら幸いです (4月8日 16時) (
レス) id: 2a32fc0009 (このIDを非表示/違反報告)
海老天2(プロフ) - 久しぶりですね、wrwrdに再燃したのでまた何周も見させていただいてます。もう何周見たのでしょうか…数え切れません。完結してしまったんだなと思うと少し辛いですが、この作品が残っているだけで私は嬉しいです。どうか作品を書いている主様が元気でありますように (12月20日 0時) (レス) id: 33cb616463 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - まじ好きです。ぜひ更新していただきたい。 (12月9日 10時) (レス) @page50 id: c8a05a8ee5 (このIDを非表示/違反報告)
アジフライ - もう20周目は行ったのではないでしょうか…もう界隈から離れてしまったのかもしれませんが、作品を消さないでくれてありがとうございます。いつかまた、気が向いた時にでも更新していただきたいです…私がこの界隈を離れても、この作品は読み続けると思いますので… (10月31日 12時) (レス) @page50 id: 0a174f529f (このIDを非表示/違反報告)
U - 停止してからも読まれ続けているのも珍しいですよね。各有私もそのひとりなのですが....作者様の心身ともに健康を祈ってます。今7週目ﾃﾞｽ((ﾎﾞｿｯ… (10月30日 22時) (レス) id: 3d178da5c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山田。 | 作成日時：2022年7月26日 3時
