ひゃくさんじゅう。 ページ34
なぜか体に力が入らなくなり、走り出したそのままの勢いでゾムに突っ込む
咄嗟のことで俺を受け止めきれなかったゾムと共に廊下を転がった
ゾムを下敷きにしてしまって、すぐに起き上がって敵を確認しないと！と思ったが、体が動かない
「な、なん、なんで？」
俺を仰向けにしたゾムは、俺が動けないのに驚いているのだろうか。言葉に詰まっている
『…すまん、重…かったろ…』
…？なんか喋りにくいな
「そういうことやない！！」
『うわっ…どうしたんだ、急に…なんで、そんな…泣きそうな顔…してんだよ』
なんか、息切れもしてきたな。おかしいな、咳も出そうだ。急に体調悪くなってきたぞ
『ｶﾊｯｺﾞﾎｯ…ははっ…ゾムが、泣くなんて…明日は…槍でも、降るのか…ｺﾞﾎｯ』
「っ！もう喋んな！！…おい！！ぺ神は！？」
ゾムは、騒ぎを聞きつけてきたひとらんに叫ぶように問いかけた
「あと5分以内には来れるって…！でも…」
その様子を見たゾムは苦虫を噛み潰したような表情になる
「…クソｯ！そんなんどう考えたって…、間に、…っ！」
ｷﾞﾘ…と歯をくいしばり、必死で俺の傷を押さえるゾム
『ﾊｧｯ…大丈、夫だ。お、れは…』
俺には、次がある
『ゾム、が…ぶ…じで…よ、か…』
その言葉を紡ぐ前に意識が、ただ暗闇に落ちていって
手を握られているのも、俺の名前を呼ぶ声が聞こえているのかも…なにもかも、わからなくなってしまった
一つ、分かっているのは
氷のように冷たい雫が一粒、頬を伝っていることだけだった
暗転。
.
「なんでなん！？俺ら仲間やろ？！」
その言葉を聞いた瞬間、俺は膝から崩れ落ちた
あぁ…またか。また、俺は戻って来てしまったのか
2回連続であそこまでいっていただけに、ショックが大きすぎて取り繕う余裕がない
『なんで…』
「なんや、聞こえへんぞ」
『クソックソクソクソ！！なんでだよ！！俺たちが何したってんだ！！ただみんな揃って生きていたいだけなのに！！それだけなのに！！』
床を力任せにぶん殴った
ガン、と凄い音がして床に亀裂がはしる
ゾムの前で死ぬのは別に初めてじゃない。だが今回は恐らく惜しいところまで行っていただけあって、はらわたが煮えくり返っている
あそこでもっと気をつけていれば…ｯ！
俺が突然叫び出すと、グルッペン、トントン、オスマンの3人は狼狽えている
「ど、どないしたん？ついに頭がおかしなったんちゃう？」
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U - rpが来て主さんがwrwrdに再熱...というかこの界隈を思い出してくれたらなぁっと思い帰ってきました。もうこの作品も2年経ちますね、気が向いたら続編を書いてくれたら幸いです (4月8日 16時) (
レス) id: 2a32fc0009 (このIDを非表示/違反報告)
海老天2(プロフ) - 久しぶりですね、wrwrdに再燃したのでまた何周も見させていただいてます。もう何周見たのでしょうか…数え切れません。完結してしまったんだなと思うと少し辛いですが、この作品が残っているだけで私は嬉しいです。どうか作品を書いている主様が元気でありますように (12月20日 0時) (レス) id: 33cb616463 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - まじ好きです。ぜひ更新していただきたい。 (12月9日 10時) (レス) @page50 id: c8a05a8ee5 (このIDを非表示/違反報告)
アジフライ - もう20周目は行ったのではないでしょうか…もう界隈から離れてしまったのかもしれませんが、作品を消さないでくれてありがとうございます。いつかまた、気が向いた時にでも更新していただきたいです…私がこの界隈を離れても、この作品は読み続けると思いますので… (10月31日 12時) (レス) @page50 id: 0a174f529f (このIDを非表示/違反報告)
U - 停止してからも読まれ続けているのも珍しいですよね。各有私もそのひとりなのですが....作者様の心身ともに健康を祈ってます。今7週目ﾃﾞｽ((ﾎﾞｿｯ… (10月30日 22時) (レス) id: 3d178da5c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山田。 | 作成日時：2022年7月26日 3時
