ひゃく。 ページ4
俺がそう言うと、ゾムはズコーッとこけた
それ痛くないのか？
「いやいやいや、病人一方的に痛めつけるとか、サイコパス過ぎひん？何？俺そんな奴に見えるんか？」
『……』
…目を逸らす。
目を覗き込まれる。
目を逸らす。
目を合わせられる。
なんか居た堪れなくなり、顔を手で覆うとゾムは突然あっ！と声をあげた
「そうか〜、そんなに俺とたたか…訓練したいのか〜、よし。わかった！ほな訓練場行こか！」
『え、ちょ！』
俺はゾムに手を引かれ、走って医務室をあとにした
.
In訓練場
道中、なんか隈が濃い般若がこちらを見ていたような気がしたが、気のせいだろう
早速やろ！！とゾムが俺に木のナイフを投げ渡してきた
マジでやるのか…
「ルールはいつものでええよな！…Aとやんの久しぶりやからな〜、勝てるかな〜」
『はあ…手の怪我は大丈夫なのか？』
「んー？それくらいハンデがあった方がええ勝負になるやろ？」
そう言ってゾムはニヤリと笑った
…確かに、俺の実力はファントムだとバレないよう偽装していたが…それでも、大体シャオロンやコネシマよりギリギリ強かったと思う
それに、俺が挑発には乗らないタイプだとゾムも分かっているはず
…面白い。敢えてノるか。
『中々言ってくれるな。…じゃあ、俺も本気でいくぞ』
ニヤリと笑い返し構えると、ゾムが嬉しそうに笑った
お互いナイフを構えた体勢のまま、数秒が経過した。ぴよぴよとさえずる鳥の声さえ聞こえなくなるくらい集中しているのだ。
いつのまにか俺とゾムに訓練中の兵たちの視線が集まっていた
一陣の風が吹き、どこからか舞ってきた葉が両者の視界を遮った瞬間
動き出したのは同時だった。だが、俺の動きの方が遅い
思ったより体が鈍っているな。病み上がりっていうのもあるだろうが、いつもより全然スピードが出ない
あっという間に距離が縮まり、ゾムが逆手に持ったナイフをシャッと下から突き上げるように振り抜いた
後ろに半歩下がり、紙一重でそれを躱して、姿勢を低くしているゾムに上からナイフを振り下ろす
だが、ゾムは体を捻り最小限の動きでそれを躱すと、足ばらいをしてきた
俺は同じく姿勢を低くし、その足をナイフを持っている手とは逆の手で掴んで、ギョッとして対応できていないゾムを放り投げる
「うわっ…と、とと…。ちょっ！投げんの反則やろ！！」
空中で体勢を立て直し、数メートル先に着地したゾムが抗議してきた
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U - rpが来て主さんがwrwrdに再熱...というかこの界隈を思い出してくれたらなぁっと思い帰ってきました。もうこの作品も2年経ちますね、気が向いたら続編を書いてくれたら幸いです (4月8日 16時) (
レス) id: 2a32fc0009 (このIDを非表示/違反報告)
海老天2(プロフ) - 久しぶりですね、wrwrdに再燃したのでまた何周も見させていただいてます。もう何周見たのでしょうか…数え切れません。完結してしまったんだなと思うと少し辛いですが、この作品が残っているだけで私は嬉しいです。どうか作品を書いている主様が元気でありますように (12月20日 0時) (レス) id: 33cb616463 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - まじ好きです。ぜひ更新していただきたい。 (12月9日 10時) (レス) @page50 id: c8a05a8ee5 (このIDを非表示/違反報告)
アジフライ - もう20周目は行ったのではないでしょうか…もう界隈から離れてしまったのかもしれませんが、作品を消さないでくれてありがとうございます。いつかまた、気が向いた時にでも更新していただきたいです…私がこの界隈を離れても、この作品は読み続けると思いますので… (10月31日 12時) (レス) @page50 id: 0a174f529f (このIDを非表示/違反報告)
U - 停止してからも読まれ続けているのも珍しいですよね。各有私もそのひとりなのですが....作者様の心身ともに健康を祈ってます。今7週目ﾃﾞｽ((ﾎﾞｿｯ… (10月30日 22時) (レス) id: 3d178da5c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山田。 | 作成日時：2022年7月26日 3時
