ひゃくにじゅうろく。 ページ30
一応、今日狙われるゾムを屋上へ呼び出してある。適当に理由をつけて、城の中に居させるつもりだ
任務がある場合は俺も着いていくしかない
いつ頃危機が訪れるのか、それは毎回ランダムなので分からない。どんな危機なのかもさっぱりだ
ゾムは並大抵のことじゃ死なないので、助けるのには本当に苦労する。前にゾムを助けようとした時も大体のパターンを出しきるまではかなり苦戦した
前回、というかほとんどのパターンで、ここらのタイミングで軍に戻ってきていたが…
今回は大分前に戻って来ているし、ちゃんと全員に謝っている。ゾムとの仲もそんなに気まずくない
少し蒸し暑くなってきた屋上で空を眺めながら待っていると、ゾムが視界の端からばあ！！と顔を出した
『お、来たか』
「なんや気づいてたんか〜wシャオロンならひっくり返るんやけどなw」
『やめてさし上げろ…』
そんじょそこらの暗殺者よりよっぽど気配消すの上手いんだから、そりゃシャオロンもひっくり返るだろ。あいつビビリだし
ゾムは暑そうなパーカーを脱いで腰に縛った。それから俺の隣に同じように肘をついて言う
「そんで？どないしたん、急に呼び出して」
『ゾム、今日任務あるか？』
「なんや、藪から棒に。あらへんけど…」
よし。無いパターンは大分有利だ。何故ならこれまでに経験した回数が、任務があるパターンよりも圧倒的に多いからだ
『なら、久しぶりに試合でもしないか？』
「おおっ！！なんや！Aから誘ってくるなんて珍しいこともあるもんやな！もちろんええで！！いこか！」
喜色満面のゾムに手を引かれ、俺たちは屋上をあとにした
屋上で来なかったら、次に警戒するのは渡り廊下だ
窓の外から撃ち抜かれるのと、爆弾を体に巻きつけて体当たりしてきたのも確かここだったな
自爆特攻された時は本当に驚いた。ベーダはそんなやり方をするような国じゃないと勝手に思っていた
手を引かれ走りながら、さりげなくまわりを警戒しているとゾムが止まって声をかけてきた
「……なぁ、さっきから何をそんなに怖がってるん？なんか挙動不審やけど」
『！』
怖がってるわけじゃ…。いや、実際間違ってないな。俺はみんなを喪うのが怖いんだ
『…気にすんなよ。ただしんぺいさんが居ないか確認してただけだ』
「もしかしてまた黙って抜け出して来たんか？w」
『……そうだ』
俺がそう言うとゾムはブッwwと吹き出している
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U - rpが来て主さんがwrwrdに再熱...というかこの界隈を思い出してくれたらなぁっと思い帰ってきました。もうこの作品も2年経ちますね、気が向いたら続編を書いてくれたら幸いです (4月8日 16時) (
レス) id: 2a32fc0009 (このIDを非表示/違反報告)
海老天2(プロフ) - 久しぶりですね、wrwrdに再燃したのでまた何周も見させていただいてます。もう何周見たのでしょうか…数え切れません。完結してしまったんだなと思うと少し辛いですが、この作品が残っているだけで私は嬉しいです。どうか作品を書いている主様が元気でありますように (12月20日 0時) (レス) id: 33cb616463 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - まじ好きです。ぜひ更新していただきたい。 (12月9日 10時) (レス) @page50 id: c8a05a8ee5 (このIDを非表示/違反報告)
アジフライ - もう20周目は行ったのではないでしょうか…もう界隈から離れてしまったのかもしれませんが、作品を消さないでくれてありがとうございます。いつかまた、気が向いた時にでも更新していただきたいです…私がこの界隈を離れても、この作品は読み続けると思いますので… (10月31日 12時) (レス) @page50 id: 0a174f529f (このIDを非表示/違反報告)
U - 停止してからも読まれ続けているのも珍しいですよね。各有私もそのひとりなのですが....作者様の心身ともに健康を祈ってます。今7週目ﾃﾞｽ((ﾎﾞｿｯ… (10月30日 22時) (レス) id: 3d178da5c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山田。 | 作成日時：2022年7月26日 3時
