ひゃくにじゅうに。 ページ26
あれから朝食を食ってその後すぐにベーダに向けて出発した
丸一日馬車に乗って移動する事になるが意外と快適だ
グルッペンが気を使って、いつも使っている馬車を貸してくれたのだ
乗り心地が良く、旅路の半分以上寝ていたと思う
だから体感半日ほどであっという間に王国に着いた
御者に礼を言って、予定通り国の外で待機しててもらう
王国の入り口の門番に名前と我々国から来た幹部だと伝えると、誰かを詰所のような場所に呼びに行った
そして、そこから出てきたお偉いさん？が俺の顔を見ていると、側に居た暗殺者っぽい気配の奴に耳打ちされていた
"王直々の命だ。彼はくれぐれも丁重にもてなす様に"
ギリギリ聞こえたな。なるほど…。王様は一体どういうつもりだ？
ループの元凶か？と聞いてきたので、てっきり俺を殺すのかと思ってたんだが…
それともまだ条件が分かっていないのか？
いずれにせよ油断は出来ない。話がしたいってのも、俺を誘い出すための作戦かもしれないからな
俺は玉座へ通されるまでずっと悶々としていた
.
いよいよだな。
目の前にはやたら大きい扉がそびえ立っている。ここに来るまでに勿論武器類は没収された。手紙はなんとか隠したが…
相手の機嫌を損ねたりしたら速攻蜂の巣だろう。ベーダ王は賢王と呼ばれているからそれはほぼないと思うが、念には念を。ナイフも一本隠し持っている
よし。準備はできたな。
従者によって、ゆっくりと扉が開かれた
「随分と早かったな、ファントムよ」
玉座まで赤いカーペットが敷いてあり、その傍らにはずらりと兵士たちが並んで佇んでいる
王の一歩後ろには秘書だろうか。1人の女性が立っていた
俺は玉座の数メートル手前まで行き、膝をついた
一応これぐらいはやらないとな。グルッペンは嫌がるから普段はやらないが、一般的にそっちの方がおかしいのだろう
「よい。今回は私と対等な立場で話をしてほしい」
王はそう言ってから、手をパンパンと2回叩き
「…兵士たちを下がらせろ」
「！、しかし…」
「カタリナ」
「…承知致しました。…あなたたち！部屋の外で待機していなさい！」
秘書がそう言うと、兵士たちは少し心配そうに王を見てから一糸乱れぬ行進で部屋を出て行った
バタン。と扉が閉まる
『…いいんですか？俺は素手でも貴方を殺せますが』
「貴方…陛下になんて口の利き方…っ」
「よいのだ。…さて、早速本題に入ろうぞ」
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U - rpが来て主さんがwrwrdに再熱...というかこの界隈を思い出してくれたらなぁっと思い帰ってきました。もうこの作品も2年経ちますね、気が向いたら続編を書いてくれたら幸いです (4月8日 16時) (
レス) id: 2a32fc0009 (このIDを非表示/違反報告)
海老天2(プロフ) - 久しぶりですね、wrwrdに再燃したのでまた何周も見させていただいてます。もう何周見たのでしょうか…数え切れません。完結してしまったんだなと思うと少し辛いですが、この作品が残っているだけで私は嬉しいです。どうか作品を書いている主様が元気でありますように (12月20日 0時) (レス) id: 33cb616463 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - まじ好きです。ぜひ更新していただきたい。 (12月9日 10時) (レス) @page50 id: c8a05a8ee5 (このIDを非表示/違反報告)
アジフライ - もう20周目は行ったのではないでしょうか…もう界隈から離れてしまったのかもしれませんが、作品を消さないでくれてありがとうございます。いつかまた、気が向いた時にでも更新していただきたいです…私がこの界隈を離れても、この作品は読み続けると思いますので… (10月31日 12時) (レス) @page50 id: 0a174f529f (このIDを非表示/違反報告)
U - 停止してからも読まれ続けているのも珍しいですよね。各有私もそのひとりなのですが....作者様の心身ともに健康を祈ってます。今7週目ﾃﾞｽ((ﾎﾞｿｯ… (10月30日 22時) (レス) id: 3d178da5c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山田。 | 作成日時：2022年7月26日 3時
