ひゃくにじゅういち。 ページ25
『すまん…少し寝付けなくてな…』
「そういえば前はよく来てたかもしらんな…」
なんだ…？この違和感…
俺が猛烈な既視感に戸惑っていると、ロボロが言った
「…さっきAめっちゃうなされとったで？変な夢でも見たん？」
『夢…
……ッッ！！』
思い出した。確か俺がグルッペンを…ｯ！
『今何時だ！？』
「え、えぇ？2時やけど…」
それを聞いて俺は、上着を着るのも忘れて走り出した
後ろから呼び止める声が聞こえて、なおかつインカムもうるさいが俺の頭は既にさっきの夢のことでいっぱいだった
久しぶりに長距離を全力で走ったので、総統室に着く頃には息切れを起こしていた
酸素を送ろうと必死な心臓が早鐘を打つ。…緊張もあるんだろうが
大丈夫だよな？と不安で押し潰されそうな心なんとかを落ち着け、ドアを開けて中に入る
そこには…
グルッペンが寝ていた。床にじゃなく、ベッドに。ちゃんと息もあった。血も流していない
無意識に止めていた息を深く、深く吐いた。酸欠のせいか軽い眩暈がして、その場に座り込む
『はぁぁぁ…ほんっとうに…心臓に悪い夢はやめてくれ…』
思わず独り言を呟いた。それからまだ耳元でギャンギャンうるさいロボロに返事をするため、力が抜けたままの足を無理矢理動かして総統室を出る
「"おーーい？聞こえてるよな？大丈夫なんか？？"」
『あぁ。聞こえてるぞ。すまんな、ちょっと嫌な夢を見ただけで大丈夫だ』
「"ほーん。尋常じゃないくらいうなされてたから起こしたんやけど…ホンマに大丈夫なんか？"」
『…大丈夫だ。俺は大丈夫』
「"そう…？まぁとにかく、今日はもう休んだら？上着も部屋に届けとくし早めに寝ないと明日に響くで"」
『そうするよ。久々の全力疾走で疲れたしな。じゃあおやすみ』
「"おやすみ"」
通信を切り、俺は自分の部屋に戻ってぐっすりと眠った
また何か夢を見たような気がしたが、思い出せない
それに、何か重要なことを忘れている気が…
.
「もぉぉお！！なんでいつも抜け出すのかな！？治ってきたとは言え、まだまだ治療が必要なんやけどな！！グルッペンもこんな怪我人に、中立国とはいえ敵対の危険があるとこに行かせるなんて信じられへん！！」
忘れてた。自分が怪我人だってことを。
しんぺいさんにその事を伝えると更に怒られそうなので言わないが…
そのお説教は朝食の時間になるまで延々と続いた
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U - rpが来て主さんがwrwrdに再熱...というかこの界隈を思い出してくれたらなぁっと思い帰ってきました。もうこの作品も2年経ちますね、気が向いたら続編を書いてくれたら幸いです (4月8日 16時) (
レス) id: 2a32fc0009 (このIDを非表示/違反報告)
海老天2(プロフ) - 久しぶりですね、wrwrdに再燃したのでまた何周も見させていただいてます。もう何周見たのでしょうか…数え切れません。完結してしまったんだなと思うと少し辛いですが、この作品が残っているだけで私は嬉しいです。どうか作品を書いている主様が元気でありますように (12月20日 0時) (レス) id: 33cb616463 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - まじ好きです。ぜひ更新していただきたい。 (12月9日 10時) (レス) @page50 id: c8a05a8ee5 (このIDを非表示/違反報告)
アジフライ - もう20周目は行ったのではないでしょうか…もう界隈から離れてしまったのかもしれませんが、作品を消さないでくれてありがとうございます。いつかまた、気が向いた時にでも更新していただきたいです…私がこの界隈を離れても、この作品は読み続けると思いますので… (10月31日 12時) (レス) @page50 id: 0a174f529f (このIDを非表示/違反報告)
U - 停止してからも読まれ続けているのも珍しいですよね。各有私もそのひとりなのですが....作者様の心身ともに健康を祈ってます。今7週目ﾃﾞｽ((ﾎﾞｿｯ… (10月30日 22時) (レス) id: 3d178da5c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山田。 | 作成日時：2022年7月26日 3時
