ひゃくじゅうなな。 ページ21
話し込んでいるうちに、すっかり夜になってしまった。あたりは暗く、ひとけもない倉庫の近くは奇襲をかけるにはぴったりのシチュエーションになっている事だろう
幸い指定された時間の20時には倉庫に着きそうなので、相手の機嫌を損ねることは無い。随分前に俺がやった事にはご立腹だろうが
どこかから監視されている可能性もあるから、コネシマとショッピは隠れつつついてきてもらっている。はたからみれば俺は1人で罠にかかりにいっている馬鹿に見えるだろう
仕事帰りの人々に紛れて、俺たちはオレンジに染まる街を南下した
.
『ここか。"2人とも、居るか？"』
「"こちらコネシマ。木の上で見てるで"」
「"同じくショッピ。死角が無くなるよう反対側から見てます。周囲に怪しい動きはないですね"」
『"よし"。じゃあ…入ってみるか』
念の為フードでインカムと顔を隠している
ファントムの時によく着ていたフードつきのコートを着て来たが、我々軍にファントムを出せと脅迫している時点で俺の正体はバレていると思っていいだろう
赤いトタン屋根の年季が入って錆びついた倉庫へと、大きなシャッターを上げて入っていく
ガラガラ…と大きな音を立ててシャッターが開くと、中は真っ暗だった
？…誰も居ないな。気配がない。時計はちょうど21時を回ったところだから、時間を間違えたわけではなさそうだ
慎重に倉庫の奥へと進んで行くと、そこには一台のノートパソコンが置いてあった
そこに表示されていたのは____
『"おい。聞こえるか"』
「"はい、どうかしました？"」
「"誰かおったんか？"」
『"撤退だ。どうやら…俺に用があるのは、思ったより大物らしいな"』
"はぁ？"と間抜けな声を上げる2人を無視して、俺はもう一度パソコンに目を向けた
_______ファントム。いや、A。貴殿がこのループの元凶か？申し遅れた。私はベーダ王国が国王、ヴァン・シュヴァイン・ベーダだ。騙すような真似をしてすまないな。貴殿と一度会って話がしたい。一度、ベーダまで来てはくれぬか。…すまない。本当ならこちらから出向きたいのだが、身分が身分ゆえ、動きたくとも動けぬのだ。門番や城の者たちには話を通してある。待っているぞ
…どうやら、俺が自分勝手に時間を巻き戻してきたツケがまわったらしい
まさか俺以外に記憶がある人が現れるとは…
……2人が来る前に、ループの部分だけ書き換えておくか。
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U - rpが来て主さんがwrwrdに再熱...というかこの界隈を思い出してくれたらなぁっと思い帰ってきました。もうこの作品も2年経ちますね、気が向いたら続編を書いてくれたら幸いです (4月8日 16時) (
レス) id: 2a32fc0009 (このIDを非表示/違反報告)
海老天2(プロフ) - 久しぶりですね、wrwrdに再燃したのでまた何周も見させていただいてます。もう何周見たのでしょうか…数え切れません。完結してしまったんだなと思うと少し辛いですが、この作品が残っているだけで私は嬉しいです。どうか作品を書いている主様が元気でありますように (12月20日 0時) (レス) id: 33cb616463 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - まじ好きです。ぜひ更新していただきたい。 (12月9日 10時) (レス) @page50 id: c8a05a8ee5 (このIDを非表示/違反報告)
アジフライ - もう20周目は行ったのではないでしょうか…もう界隈から離れてしまったのかもしれませんが、作品を消さないでくれてありがとうございます。いつかまた、気が向いた時にでも更新していただきたいです…私がこの界隈を離れても、この作品は読み続けると思いますので… (10月31日 12時) (レス) @page50 id: 0a174f529f (このIDを非表示/違反報告)
U - 停止してからも読まれ続けているのも珍しいですよね。各有私もそのひとりなのですが....作者様の心身ともに健康を祈ってます。今7週目ﾃﾞｽ((ﾎﾞｿｯ… (10月30日 22時) (レス) id: 3d178da5c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山田。 | 作成日時：2022年7月26日 3時
