ひゃくはち。 ページ12
『居たな…』
昨日はすまんかったな、とまったく悪びれもせずに言っていたコネシマに教えて貰った場所を何ヶ所かまわったら、最後のポイントに居た
それにしても真っ昼間に城の屋根の上から空なんか見つめて、なにしてるんだろうか
なんて声をかけようか迷っていると、突然独り言を喋りはじめたチーノ
「はぁ〜…Aになんて謝ればええんやろ。わざとじゃないのにビビってごめん？避けられなくてごめん？…それともいっそ当たり散らす…とか？」
なんでお前が悩んでんだよ。悪いのは俺なのに…
『なんでチーノが謝るんだよ』
「ゥワーーーッ！！びっくりした！！」
のけぞって屋根から落ちそうになっているチーノを慌てて引っ張り上げる
「もー！！話しかける時は事前に一声かけてよ！！危うく落ちるところやった！」
『…なんかごめん』
んもー！と頬を膨らませ怒っているチーノは、また元の場所に腰を下ろした
「……」
『………』
しばらく沈黙が続く。なんとなく気まずい。さっきの独り言でチーノがなんて思っているのか図らずとも分かってしまったし、なんて切り出せばいいのか分からない
『「…その/あの」』
…かぶった。最悪のパターンだ
「…じゃあ俺から。A、軍に戻ってくるんやってな。もちろん俺としては嬉しいで？嬉しいねんけど…泣き顔を見られたんが恥ずかしいねん。そんでなんとなく気まずくて、仕事もやらんとここに逃げてきてん」
あーもう、言わせんなよ〜、部長もなんでここに居るって教えちゃったかな〜と照れているチーノは、全く怒っている様子はない
？…まて、まてまてまて。怒ってないのか？目の前で仲間殺されかけて、自分まで死にかけてたっていうのに？
『怒って…ないのか？』
「怒る？なんで？別にショッピも怒ってへんかったやろ？やられた本人が許してんなら別にええんちゃう、ってのが俺の考えやからな〜」
『いや、…それでも悪かった』
そう言って座って空を見ているチーノに向かって頭を下げる
「！なんや、大袈裟やなぁ。ま、そんなまっすぐなところもAのええとこやな」
チーノは頭だけ振り向いてニシシ、と笑った
「そんで、そこまで自分のことが許せへんのなら…こんなのはどう？欲しいもんがあるんやけどぉ」
『…用意するのに時間がかかるものは難しいぞ』
「さっすがA！いやファントム！」
『その呼び方…』
「んで欲しいものなんやけど〜……」
『…(聞いてないな)』
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U - rpが来て主さんがwrwrdに再熱...というかこの界隈を思い出してくれたらなぁっと思い帰ってきました。もうこの作品も2年経ちますね、気が向いたら続編を書いてくれたら幸いです (4月8日 16時) (
レス) id: 2a32fc0009 (このIDを非表示/違反報告)
海老天2(プロフ) - 久しぶりですね、wrwrdに再燃したのでまた何周も見させていただいてます。もう何周見たのでしょうか…数え切れません。完結してしまったんだなと思うと少し辛いですが、この作品が残っているだけで私は嬉しいです。どうか作品を書いている主様が元気でありますように (12月20日 0時) (レス) id: 33cb616463 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - まじ好きです。ぜひ更新していただきたい。 (12月9日 10時) (レス) @page50 id: c8a05a8ee5 (このIDを非表示/違反報告)
アジフライ - もう20周目は行ったのではないでしょうか…もう界隈から離れてしまったのかもしれませんが、作品を消さないでくれてありがとうございます。いつかまた、気が向いた時にでも更新していただきたいです…私がこの界隈を離れても、この作品は読み続けると思いますので… (10月31日 12時) (レス) @page50 id: 0a174f529f (このIDを非表示/違反報告)
U - 停止してからも読まれ続けているのも珍しいですよね。各有私もそのひとりなのですが....作者様の心身ともに健康を祈ってます。今7週目ﾃﾞｽ((ﾎﾞｿｯ… (10月30日 22時) (レス) id: 3d178da5c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山田。 | 作成日時：2022年7月26日 3時
