じゅうきゅう。 ページ21
あーもう面倒だな。もうここには用はないからさっさとトンズラしたいんだが
「そこのお前ー!!止まれー!!」
コネシマが無限に追いかけてくる。怪我で俺の足は遅くなっているので、追いつかれるのも時間の問題だろう
仕方ないので止まると、コネシマは全く警戒せず距離を詰めてくる
なんなんお前。こわ。…最近予想外のこと起こりすぎじゃないか。前はここで誰かが追いかけて来るなんてことなかったし…
俺が黙っていると、顔を覗き込んでくる。咄嗟に見られないように顔を背ける
それを何回か繰り返すとじれったく思ったのか
ガシィ!!
と頭を掴まれる。流石にまずいので慌ててコネシマに手刀を入れようとするが、防がれてしまった
そのままフードをバッ!と捲られる
「お前…!!なんでこんなとこおんの?わざわざ好きでもない俺たちの味方して…どういうつもりなん?」
『……』
俺が何も言わないでいると、コネシマはため息をついた
「…ま、なんのつもりか知らんけど、今回は助かったわ。その怪我、ちゃんと治すんやぞ」
!?俺、コネシマとは結構派手に仲違いしたんだけどな…。やっぱコイツに心無いとか嘘だろ
俺が心にもないこと言って、それにコネシマがブチギレて…ひとらんの畑とか城の中庭がめちゃくちゃになったんだっけ。必死にひとらんから逃げた記憶がある。懐かしい
その頃からこのループに入る準備をしてたから謝らなかったけど、いつか俺がループから抜け出せたら謝りたい
思い出して感傷に浸っていると、いつのまにかコネシマは消えていた
その後、コネシマがAを見たら捕まえろという命令を思い出して、頭を抱えたのはまた別の話。(ちなみにフードがAだったことは怒られると思い報告しませんでした)
.
重たい体を引きずり、軍国に用意していた拠点に戻ってきた次の日
最近暇さえあれば予定を確認している気がする。
えーと…ここへ攻め込む…その後か。
ひとらん…とショッピだな。
明日は電撃戦になるので、時間は短いが戦いは昨日より激しいものになる
ひとらんは軍国の市街地戦で運悪く相手の幹部3人に囲まれて殺されてしまう
これは比較的簡単に救える。その3人を殺せばいいだけだからだ
…問題はショッピの方だ。俺はこのループを無限に繰り返しているように見えるが、勿論全部のパターンを経験しているわけではない…と思う
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fact - 前作を久しぶりに拝見させてもらっていたら新作が出ていたので驚き、すぐさま読みました。前作と同じで次がとても気になって仕方なくなります…これからも応援してます。無理しない事を優先に更新まってます!素敵な作品をありがとうございます✨ (2022年6月7日 16時) (レス) id: 5d3c36cea5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山田。 | 作成日時:2022年5月29日 14時