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第7章 ページ9

太宰達が説明している間にも
敦は徐々に虎に変身し始めている


太「大方、施設の人は虎の正体を知っていたが君には教えなかったのだろう、君だけが解っていなかったのだよ…
君も『異能の者』だ
現し身に飢獣を降ろす月下の能力者______」


既に敦の姿は完全に虎となっていた
ネコ科の金色の目がギラリと光り
太宰に狙いを定める


虎「オォォォォォォォォォォォ」


虎が太宰に襲いかかる
が、太宰はそれをすんでのところで躱す
その勢いのまま虎は壁に突っ込むが
今度は萌愛の方に目を向け
萌愛に狙いを定めた

もう一度言う萌愛に狙いを定めた


『はっ、え?!何?私!?ちょ、こっち来ないで太宰さんの方行って!!私より太宰さんの方が絶対美味しいよ!?』

太「一寸、萌愛ちゃん!?」

萌愛がそんな事を考えている間にも
虎は萌愛の元へ走り出す


太「萌愛ちゃん!!危ない!」


太宰が逃げもせずその場から動かない萌愛に焦って叫ぶ

しかし萌愛はそのまま動かず1つため息を吐いた

『こうなったら……仕方ない…』
異能力【春夏秋冬】___春


萌愛の周りに桜吹雪が巻き起こる
そして、次の瞬間萌愛は太宰の後ろに立っていた


太「な……ッ、異能力?!」

『太宰さん!!前見てください、前っ!』


虎が太宰達の方に向かって走ってくる


余所見なんかしてる場合じゃないでしょ?!
ほらほら、早くアレやっちゃってよ!!


太「……!獣に喰い殺される最後というのも中々悪くはないが…君では私を殺せない」
『異能力【人間失格】』


太宰の指先が虎の眉間に触れると
虎の姿が変わっていき、虎が敦に戻った


太「私の能力は______あらゆる他の能力を、触れただけで無効化する」

『カッコいい……(ボソッ)』


うん、普通に凄いかっこいいと思ったよ


人間の姿に戻り気絶している敦がフラッと倒れ太宰の肩にもたれ掛かる


太「…………男と抱き合う趣味はない」


太宰はしばらく動かなかったが少しして
パッと離れて敦を落とす


『えっ、あぁ…ちょっ!!……セーフ…』


のを、ギリギリで萌愛が受け止め
取り敢えず膝枕した…

寝心地悪かったらごめんよ、敦君………←


太「あ、良いなぁ〜敦君!羨ましい!!」


………?何言ってんの太宰さんは


国「おい、太宰!」

太「ああ、遅かったね…虎は捕まえたよ」


おぉ、国木田君にまた会えた!
んでもってあの3人が来るところか!!楽しみだな

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作品ジャンル:ラブコメ
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眼鏡笹団子(プロフ) - ケロ太郎さん» 応援ありがとうございます!楽しんでもらえるように、楽しい話をどんどん作っていきますね!! (2019年11月20日 18時) (レス) id: 5fbe94ee27 (このIDを非表示/違反報告)
ケロ太郎 - LINEの方でいつも楽しく読ませてもらってます。これからも頑張ってください! (2019年11月20日 13時) (レス) id: 8b68688e54 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:眼鏡笹団子 | 作成日時:2019年11月19日 22時

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