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第4章 ページ6

太「それは薄情な施設もあったものだね」

『………………』

国「おい太宰、俺たちは恵まれぬ小僧に慈悲を垂れる篤志家じゃない、仕事に戻るぞ」

敦「お二人は……何の仕事を?」

『あ、私も気になります…!』


まぁ知ってるけどね
あとさ仕事に早く戻りたいんだろうけど
ちょっと落ち着きなよ国木田君


太「なァに……探偵さ」


太宰がキリッとした顔で探偵と云うが
敦はぽかんとした顔で二人を見る


『探偵…?』

国「探偵と云っても、猫探しや不定調査ではない…切った張ったの荒事が領分だ 異能力者集団『武装探偵社』を知らんか?」


それを聞くと敦は驚き目を見開いた
きっと武装探偵社の噂話を思い出しているんだろう
当然私は知っているが敦君と同じように
驚いた顔をしてみる


太「あの鴨居頑丈そうだね……例えるなら人間一人の体重に耐えられそうな位」


随分と具体的な例えだよね
首吊りがしたいと云っているようにしか聞こえない


国「立ち寄った茶屋で首吊りの算段をするな!」

太「違うよ、首吊り健康法だよ 知らない?」

国「何?あれ健康に良いのか?」


うわ、本当に信じたよ…っ……wwww
と思いながら私は必死に笑いを堪え
顔を抑えながらプルプルと小刻みに震えていた


太「まず頑丈なネクタイを用意しましょう」

国「ふむふむ…」

何がふむふむよ…ww
待ってヤバい、笑いがw

敦「そ……それで、探偵社の今日のお二人のお仕事は」

国「虎探しだ」

敦「……虎探し?」

太「近頃街を荒らしている『人食い虎』だよ倉庫を荒らしたり、畑の作物を食ったり、好き放題さ」


まぁ知ってるんだけどね?………………ところで
人食い虎なんて呼ばれてるけど…本当に人食ったのかな?


太「最近この近くで目撃されたらしいのだけれど_____ 」

ガタッ

敦はそれを聞くと怯えたような
驚いたような顔をして椅子から落ちる


敦「ぼ、ぼぼ、僕はこれで失礼します」


クルッと四つん這いのまま方向転換しようとするが
国木田に捕まりしゃかしゃかと手足を動かす

待って、可愛い…めっちゃしゃかしゃか動いてるww


国「待て」

敦「む、無理だ!奴_____奴に人が敵うわけない!」

国「貴様『人食い虎』を知っているのか?」

敦「あいつは僕を狙ってる!殺されかけたんだ!この辺に出たなら早く逃げないと_____ 」


掴まれたまま尚も逃げようとする敦を国木田が
思い切り敦を床へねじ伏せた

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作品ジャンル:ラブコメ
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眼鏡笹団子(プロフ) - ケロ太郎さん» 応援ありがとうございます!楽しんでもらえるように、楽しい話をどんどん作っていきますね!! (2019年11月20日 18時) (レス) id: 5fbe94ee27 (このIDを非表示/違反報告)
ケロ太郎 - LINEの方でいつも楽しく読ませてもらってます。これからも頑張ってください! (2019年11月20日 13時) (レス) id: 8b68688e54 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:眼鏡笹団子 | 作成日時:2019年11月19日 22時

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